第169話 和気のおばさんに聞けぇ~!

わけ先生という中学校の社会科の先生がいた。

 中2と中3のときの社会科担当の先生だった。

今、ふと思い出した。ぴったり40年前の中2のクラス。

毎週土曜日の3時間目、和気先生の社会の授業があったぞ。

 これが終ると、自転車を大爆走して自由の森に戻って、

 それから、鉄道研究会の例会に出向いていたのよ。

 自転車でマジ、足腰を鍛えられたよ。


 その中2のとき。

 期末テストで99点になった。

 なんと、地理で1問ミスした模様。

 そこで、和気先生に交渉したけど、だめだった。

 もっとも、次かその次あたりで100点は取ったけどね。

 

それから約15年近く後のお話。いよいよ、世紀末の頃。


 勤めていた塾の近くの中学校に、和気先生が転勤して来られた。

 教えている生徒の何人かが、和気先生に教えてもらっていた。


ふ、ふ、ふ、ふ、ふ・・・。


 ある女子生徒が、中間テスト対策のとき、こんなことを言った。

わけわから~ん。

 私はすかさず、言い返した。

和気先生に聞けぇ~。

 ちなみにそれは、社会科以外の教科でした。

 周りはみんな大笑いでした。

~ 生徒らは、私が和気先生の教え子である事実を知っていました。


 他にも、数学を教えていたときのある男子生徒。

わけわから~ん。

 ここはもう、これっしょ。

和気のおばさんに聞けぇ~!

 彼は翌日、そのことを和気先生に言ったそうな。


 和気先生、思いっきり呆れられていましたとさ。

わっはっは。めでたし、めでたし。

・・・、ってか?


・・・ ・・・ ・・・・・・・

 これは、あまねく平等に(詩集)

 第85話 わけわからんなら、わけ先生に聞こう?!

の改訂版です。

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