第158話 ビールの秋!

 いつだったか、酒の味がしないことがあったっけ。

 そう、怒りを通り越した先のお話ね。

 酒がまずいだ美味いだと言えているうちは、華。


 さ~て、食欲の秋とは言うけど、ビールの秋でもある。

 少なくとも、自由の森を飛び出して何十年のおじさんはね。


 味なきままエビスビール大瓶4本飲んだ日もあったけど、

 うますぎて4本飲んでしまった日もあるよ。

 確か、秋口だったと思う。


 まずは、1本。

 こんなのは、まあ、すぐや。うまいね。

 そして、2本。

 少しペースは落ちるけど、うまい、うまいよ!


 あと2本あるけど、どないしよ。

 2本あれば、明日飲める。

 でも、今飲みたい。

 いつ飲むの? 今でしょ!


 というわけで、3本目。

 やっぱり、うまい、うまい、うまいぜ!

 だんだん、調子がよくなってきた。

 もう1本、あるな。これ、明日に?

 いやいや、もう、飲んでしまえ!


 というわけで、4本目。

 うまい、うまい、うまい、実にうまいでぇ~!

 もちろん、完食、もとい、完飲(かんいん)!

 姦淫(かんいん)の方が気持ちいいかもしれんが、

 完飲(かんいん)も、けっこうきもちええでよ~!

 さあ、寝よう。


 翌朝、けろっと起きだしました。

 それにしても、うまかった!


 普通に飲めば、このくらいうまいのに、

 あの日の味のなさは、何だったのだろう。

 ということは・・・、

 わしの精神をむしばむ元凶は、

 あの丘の上のシロモノか?!


 もうええ、もうええ。

 酒飲んで忘れよう!


 結局、そうもいかないから、

 創作活動に入りました。

 めでたし、めでたし・・・、ってこともないけど。


 とにかく、今年もやってきました。

ビールの秋!

 運動会なんかに付合っていられるか、ボケ!

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