第130話 プール開き

 1981年。

 昭和56年のこの日。

 立秋も来た。

 そんなこの日に、なんと!


自由の森の「プール開き」


 本来の用とは防火用水だが、子どもの楽しみように身をやつした設備。

 もっとも、幼児用だけどね。


 この日は確か、曇り気味だった。小雨もポロついていたかも。

 いささかくそ寒い中、プール前の猫の額グラウンドで式が挙行。

 来賓の皆さんも、背広姿で御来場。


 理事長と称する当時80歳前後の爺様が、わかったような御託宣。

 その向いには、幼児から小6までの入所児童。

 能書大会も一通り終わり、いよいよ、シャワーを浴びて、プールに入水。


くだらん罰ゲームもあったものだな・・・。


 彼は、その後に作家になった。

 そしてそれを、茶番劇だの罰ゲームだの、もう、悪態付き放題。

 その極めつけたる言葉は、もちろん、これ!


子どもだまし


 当時彼は小6でした。

 翌年中学生になると、さすがに、そんな茶番に付合う割合は減った。

 でも、大学に合格するまで、それは、断続的に付きまとってくれた。

・・・、なのだそうです。


へびのあし

 彼にとっての罰ゲームの舞台となった、幼児用プール。

 築後42年になり、シャワーは撤去されているようです。

 でも、近くの水道からホースをつなげ、それでシャワー替りになっています。

~ マジです。

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