第78話 42年後の報復

 土曜日は昼から休みなのは、丘の上も下も一緒。

 だが、あの住宅地にあった頃のようにはいかぬ。

 丘の上に戻ったところで、何もないではないか。


 大学まで行こうにも、自転車もないし乗れない。

 わざわざ丘の下まで行っても、行くところない。

 島流しとかいうのは、こんなものなのかいなぁ。


 で、酒も飲まずに理想に酔っ払う児童指導員は、

 少しは子どもらしくなれるとでも思ったのかな?

 この自然豊かな新天地、気に入っただろってか?


 この地獄、果たしていつまで続くのだろうか??

 そんな思いで迎えていた、土曜日の昼時のこと。


 テメエにはよう、わしに役立つものの一つでも、

 与えられて役に立つその何かが、あったのかよ?


 私は今、彼をこの場で叩きのめしているところ。

 いずれにせよ、この場の貴殿との形勢は逆転済。

 42年前の報復や。坊主袈裟! 容赦しねえぞ!

ってか?

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