第83話 養護施設の宿命?!

 短大出て間ないネエチャン程度に、何がデキンネヤボケ!


 大学を出て間もない元入所児童の男性が、怒鳴りつけた。

 そのときかの青年は、すでに自由の森の住人でなかった。


 彼の出た大学にも合格していた男性児童指導員は言った。

「それはしかし、養護施設の宿命じゃ・・・」

 聞き苦しい言い訳であることは、言う方もわかっている。

 それが効果的な手法でないことにも、彼は気付いていた。 


・・・ ・・・ ・・・・・・・

 

 もう終わったことではないか。申し訳ない思いは、重々ある。

 対応が悪かったことは、もう、嫌というほど痛感しています。

 いくら詫びても、致し方ない。銭金で解決するわけも、ない。

ニホンノジドウフクシギョーセイガオソマツナンダ!

 

・・・ ・・・ ・・・・・・・


 社会に出て通用しないの考え変えろの、寂しい話のヘチマの、

 トモダチがどうのこうの、くだらん郷愁論ばかり並べ腐って。

 よっくもまあ、出来損ないの戯言ばかりホザいてくれたのう。

 青春ドラマの時代なんざ、もうなぁ、とっくに終っておるわ!

 おまえら養護施設の職員は、そんな程度で務まるのかよ!!!

キヤスイウエニ、マジ、ボレェ~ショーバイヤナ!!!

 

・・・ ・・・ ・・・・・・・


 聞き苦しい言い訳も、やらなきゃいけない立場だった。

 園長には上から、彼には下から。板挟みの立場だった。


 だが、その職場を辞めてしまえば、お互い、ただの人。

 そこがスタート! そこから、関係性修復は始まった。

のかも、ね。

~ いえいえ、そうなのです。マジもマジだぜ!

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