第72話 自由の森がなんぼのもんじゃ!?
今度は、移転後の丘の上の自由の森から。
日曜だけど、昼にもなれば、お出かけだ。
こんなところにじっとしていられるかよ。
中学校は幸い、自転車通学ときたものよ。
これさえあれば、街中にも行けるってよ!
・・・ ・・・ ・・・・・・・
さあ、行こう。
いつもの反対側の道を通って、街中へ!
今日は、S高校近くの先輩の下宿へ!
その前に、国鉄の鉄道管理局まで!
鉄道管理局には、日曜出勤されていた職員さんもいた。
そこでかの少年は、鉄道ジャーナルを読ませてもらった。
ブルートレインブームを好ましく思っていない大人の存在。
ブームに乗った低次な読者とさえ、年長者に言われていたぞ。
これ、その時からたったの5年程前の、鉄道雑誌界の状況。
年少者の読む雑誌側の編集長が、怒る、怒る、怒る怒る!
年長者向けの雑誌の編集長、1回でうまく言い切った。
先輩の言葉に納得した後輩、一応それで矛を収めた。
その後、彼より少し年上の年少ファンらが声を上げた。
その声を、かの少年は、じっくりと雑誌を通して読んだ。
管理局の人に、その雑誌をコピーしてもらって、なのねん。
50代の元少年は、当時の年長者向け雑誌しか読まないのよ。
・・・ ・・・ ・・・・・・・
低次という言葉、明らかに不当語ですぞ!
自分の影たる人物が、ある人物との論争で、そう述べた。
のちに彼は、小説上に当時の経験を反映させたのである。
自由の森の中だけで、彼が学べたものなんか大層ないね。
強いて言えば、何だろうなぁ・・・、
当時の彼の言葉を、一言で、代弁してみようか。
自由の森がなんぼのもんじゃ!? ってか?!
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます