第30話 月の晦日

 4月の終り=晦日は、30日。

 自由の森の1か月。長くもあり、短くもあり。


・・・ ・・・ ・・・・・・・


 短大を出て新卒で入った保母にとっては、初めての連休。

 とはいえ、去年までのようにはいかないよ。

 連休中も、基本は「勤務」!

 つまりすなわち、「仕事」!

 しかも、子どもたちは森の中だぜ。

 自由の森の(物理的な)敷地内よ。

 誰かのように、何かあればどこかに出向くような子ばかりじゃないよ。

 朝から夕方まで、しっかりと、子どもたちの世話。

 それがこの「職場」における、うら若き彼女たちの「仕事」なのねん。


・・・ ・・・ ・・・・・・・


 昭和だったあの頃。

 連休と言っても、今のようにがっちり取れたわけでもない。

 飛び石連休なんてものも、あったからね。


 体裁を整えることは超一流の自由の森。

 飛び石連休の間も律義に、子どもたちは学校に行っていた。

 いや、行かせていたというべきかもね。


・・・ ・・・ ・・・・・・・


 とにかく1ツ気が、もとい、ひとつき=1か月、経過しましたね。

 さあ、来月も、頑張っていきましょう! ってか?

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