第14話 自由の森のカレー論争
自由の森は、子どもたちが主役だ!
・・・ ・・・ ・・・・・・・
このフレーズに、嘘を感じる人も多いでしょう。
基本的に、その認識は正しいかもしれない。
だが、まるっきりの嘘なんてことはないよ。
その証拠、ひとつ挙げます。
みんな大好き・カレーライス
この施設には、小さい子から大きな子まで、たくさんいます。
小さい子は、辛いものは食べられませんよね。
じゃあ、カレーは辛すぎてはだめねん。
大体、大きな子でも辛いのが苦手な子はいるじゃない。
ならば、最大公約数でカレーは甘口に。
カレーライスの味付、甘口だけでいいわけなかろう!
なぜかそれが、職員会議の重要課題になっちゃった。
職員で「先生」と呼ばれる大人たち
年長の、特に中高生の男子児童諸君
このあたりには、辛いものが好きな人も少なからず、いる。
さあ、どうしたものか。
協議の結果、2種類のカレーを作ることになりました。
・・・ ・・・ ・・・・・・・
その頃はすでに、街中の文教地区から郊外の丘の上に移転済。
子どもたちは3つの「寮」という名前の「家」に住んでいる。
そこで、うまく作ってやってくださいね、ってことになった。
昔は食堂にみんな集めて食べていたのを、やめたのねん。
少しずつ、時間をかけて、部屋で食べたりすることを始めていた。
移転したら、それぞれの「寮」である程度うまくやっていくことにした。
その結果、そんな形で対応することも、できるようになったのねん。
・・・ ・・・ ・・・・・・・
2023年4月13日。
今日はちょうど金曜日。カレーの日にぴったりな話題、ってか?
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