愛の重い彼女と綴る異世界日記

０日目【プロローグ】

これから書き記していくのは私の異世界での生き様…いや、そこまで大層なものでもないか。

まぁ、読めばわかるけど。

ちなみに今これを読んでいる君は０日目という始まり方にに多少なりとも違和感を感じているのでは？

実はこの日記、始まりは１日目から。

この０日目は書き終わった日記に後から付け足したもの。

私の日記を少し理解しやすくするために、この場所のことでも書こうかなって。

基礎知識的な？

とりあえずは、この世界について少しだけ教えるね。

正直、ここがどこかって言われても場所は説明できない。

日本ではないことは確かなんだけど、私が知っている国にもあてはまらない。

私が最初に目覚めたのはサクザキ村と言って田舎っぽいところ。

日本で言う都会に当てはまるのがカクトモ王国。

変わった名前の場所だけど人々の容姿は日本人とあまり変わらない。

言語だって日本語。

電気や水道の仕組みだって同じ。

でも、決定的に違うところが一つだけある。

それは一人一つ以上の能力を持っていること。

どうやらこの世界では生まれた瞬間に何かしらの能力が神から与えられるらしい。

そしてなぜか私も能力を与えられていた。

私の能力は……そのうち分かるから今は書かないでおくね。

『朝起きたら見知らぬ世界にいて、知らない人に膝枕されている状況で目覚める。

まるで漫画みたいなことが起こってしまった私。』

どうかな、早く読みたくなった？

面白くて、少し怖くて、悲しくて、楽しい…いろいろな感情が詰まった私の日記。

まぁ、手に取ったんだから最後まで読んでね。