第17話 あの日

まるで予想もせず

一瞬を切り取った

静止画の様に

僕の感情はブレた


教室の窓から見える

蒼空に伸び上がった雲と

立ち上がったビル群の

相反する存在様式の

調和


その時に君が

声をかけてきたのだ


長い間

僕は話すことを求めながらも

ためらい


机に光と木々の影

がたゆたっていた

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