第3話 花火
「花火って
きれいな人生ね」
君はお祭りの帰りに
りんご飴を食べながら
「見られるためだけに
生まれて
見事に咲く
それが花火の幸せなのかな」
僕は、何も答えず
黙々と歩いた
花火の美しさも
彼女の美しさも
僕には等しかった
君には意思がある
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