第2話 笑う君

空から光が降りる


歩き続けた


僕たちは生きていくことに

慣れてなかった


大人のそぶりを

まに受けて

汚れていく自分たちに

気づいていなかった


強い風が吹き

つばの広い帽子が飛んだ

君は

白いワンピースを輝かせながら

走っていく


手にした帽子を被り直し

振り返って

にっこりと笑う君


僕も微笑んだ

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