レタードールのお仕事

野口マッハ剛(ごう)

第1話 女性型アンドロイド、アイ

 ここは近未来の日本。


 レタードールというものが流行っている。なぜ通信情報社会にレタードールが流行っているのか? それは手紙という古きよき文化が再びブームになっているのだ。それにあわせて、アンドロイド、レタードールというものが社会に当たり前となって存在する。


 ここで、なぜ手紙を書くのが人間ではないのか? それは意思を上手く伝えるのが苦手という人もいるから。高齢者、引きこもり、その他等々。近未来の日本ではレタードールは大切に扱われている。


 引きこもりの十九歳のカズト、両親はそんなカズトにレタードールをプレゼントした。女性型アンドロイド、レタードール、アイ。話し相手にもなってくれたりする。


 アイはカズトに今日の天気の話題をしている。アイのAIは大量のデータを通信している。いろんなことを話せるのだ。


 事件が起こるとアイは悲しそうな表情を。嬉しいニュースには嬉しそうなアイ。


 でも、カズトには、レタードールを使って手紙を送る相手が居ない。アイは、何か書きましょうか? そうカズトに聞いても何も返事はない。


 これは、引きこもりのカズトとレタードールアイの物語りである。

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