79日目 小さな神様の服
妖精ぺぺは、ある山の上にある小さな神社に住んでいる。
妖精なので、ほとんどの人間には見えない。
小さな神様が何やら悩んでいる。
「小さな神様ー。どうしたの?」
「おうぺぺか。もうすぐ出雲大社で
「ああ。全国の神様が集まるんだっけ?」
「そうじゃ。年の1度の会議だな」
「神様も行くの?」
「あたり前じゃ。神様と私が行くのだ」
そう言って胸を張る小さな神様を見ながら、ぺぺやそこにいた八咫烏のやっさんは思う。
また小さい者ばかりで集まるのだろうかと。
去年がそうであったと龍神さんから聞いたのだ。
「楽しみだのう」
小さな神様は、また嬉しそうに服を選び始めた。
「同じ小さい仲間の神様に会えるのが楽しみなんだね-」
そんなぺぺに、八咫烏のやっさんが目を細めて忠告するのだった。
「ぺぺ。黙っておれ。それは禁句じゃ。また機嫌を損ねるぞ」
と。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます