7日目 蛾に間違えられる



 妖精ぺぺは、ある山の上にある小さな神社に住んでいる。


 妖精なので、ほとんどの人間には見えない。




 妖精は、たまに蝶々とかに姿を変えて遊ぶことがある。


 見つかっても驚かれず喜ばれるからだ。


 ぺぺは、人間と遊びたい妖精なので、見つけて喜んでほしいと思っている。


 だから蝶々に姿を変えてみて飛んでみた。


 そしたら、女性3人組が見つけてくれた。


 みんな、じーと見てくれている。


 ぺぺは嬉しくなって、女性達の前の境内の木の柱に止まってみた。


 すると、


 女性達は、逃げた。



 「ぎゃー! 大きい蛾ー! いやー!」



 姿を変える対象を間違えたぺぺであった。





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