Rotten flower

第1話

いつからだろうか。体型、精神、過去、名前。全てを嫌い始めたのは。

彼これ0.2世紀程度しか生きていないのに僕は僕という存在を嫌い始めた。信用もなく、周囲の針で指すように痛い視線は苦痛だった。

僕は自分の部屋せかいに引きこもり奥行きのない画面で現実を忘れることを決心した。

ある日、外の世界が恋しくなり地図を見ていると「自由の森」というものの存在を確認できた。僕は痛い視線を感じながらも自由の森へと向かうことを決心した。

太陽の存在は僕を一番苦しめた。光、熱。その全てだ。ただそこに行けばもうどうだってことはない。そう思えてからこそ進めた。

自由の森にたどり着いた。めまい、吐き気、寒気が全身に走る。それは自分の人生の一、二番を争うほどの苦しみだった。


俺は目を覚ますと目の前には倒れていた体があった。目は開いている。意識はない。不心体ぬけがらのようだ。

その日から俺は別人として生きることになった。

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