第6話

終わればいいのに。

そう思ったって、きっと嘘

優しい言葉に 身を委ねては

裏切られたと 一人で泣く

いつからだろう 何かのせいにしては

自分を見ることも できなくて 手を伸ばしても わからなくて

結論を出しては 力づくで飲み込み

幻想だけを 世界とした

終わりはあっても 自分には来ないと

願う僕らに 行き先はあるのか

言葉だけを愛し 言葉だけを並べ

意味を見ては 作ろうとする

これは痛みですらないと

ずっと前から 知っていたのに。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る