第6.5話 遊園地の後日談
ああいう遊園地で陽キャが周りにいると友達作りは幸せの選択肢の一つって生き方に自信がなくなってくるんだよな。自分は間違っていて友達作りにいそしむ陽キャのほうが正しいように思えてくる。そんなことを考えながら家に入ると妹は物珍しそうに話しかけてくる。
「えー、休日に外出なんて珍しいじゃん。どこいってたの?」
「……カフェに」
ここで馬鹿正直に話してはろくなことにならないのは目に見えているので適当にごまかす。
「え!誰と誰と?」
「クラスメイト」
「えーどんな人?性格は?仲いいの?」
余程気になるのかどんどん質問が出てくる。これはまたともに取り合ってたらきりがないので逃げることにした。
「あー、積読してるラノベを読まなきゃいけないんだった。双葉悪いけどまた今度な」
「絶対今度来ないでしょー。逃げるな―!」
後ろからせめる声が聞こえるけど急いで階段を上り部屋に戻った。
「あれ?レシートお兄ちゃん落としてったじゃん。ふーん。ケーキが二つねー。もしかしたら女の子とか?意外とお兄ちゃんも頑張ってるのかな?」
妹が立ち去ってく足音が聞こえて安心した。てかなんかボソッと聞こえたけどなんていってたんだ……まあいいか。ベットに疲れた体を預け本を読み始めた。
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