新学期

第1話 委員会決め

どうやったら彼女と関わらないで済むだろうか。窓から外を見つつそんなことを考えながら委員会決めのLHR《ロングホームルーム》をうけていた。

LINEのアカウントを消すことも考えたが、あいつの性格上そんなことしたら余計めんどくさくなると思いやめた。


続々と委員会が決まっていく中、私は図書委員になると決めていた。図書委員は2人制で当番は、週二回くらいだし、何よりみんなと協力して活動することがほとんどない。委員会の中で、一番楽ができる。人と関わって、青春しろって?知らんがな(´・ω・`)


ところで、学級委員をやる人がいなくて困っている先生の


「学級委員は、学校が好きな人に適任だから、この学校好きな人ー?」

という白けたギャグがありつつも委員会決めは順調に進んでいった。



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「図書委員やりたい人ー?」

これに対し私は少し控えめな上げ方で手を挙げた。


「じゃあ、石井君と寺尾さんで決まりだね」


ちなみに石井は私の名字だ。てか、寺尾ってだれだ、まあ誰だろうと必要以上にかかわらないことは決まってるんだけどと思い、ちらりと視線を送ると、昨日の女だ……


……あれ、これなんかの冗談かな?  家でゲームしてたら台パンするレベルだよ?

ねえねえ、なんで先生も、これで委員会決めが無事に終わって解散の流れにしてるの?

私の学生生活史上最大の問題が今発生したんだけど……


そうしてるとLHR終了のチャイムが鳴った。私はクラスの中で一番の速さで教室を出て、うつむき加減で帰宅の途についた。私のぼっち生活は守られるのか……


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