第2話

8月25日、久々に外に出ようとシャツを着る。コンビニに行く。

コンビニの自動ドアが開く瞬間、目の前に財布が落ちた。

拾って女性に届けようとした瞬間だった。

女性が「ありがとうございます」と笑顔で一言。

嬉しい。嬉しかった。久々に女性の声を聞いただけではなく、感謝もされた。

「お礼にこれどうぞ」コンビニで買っただろうと思われるチョコを貰った。

外に出て良かったなぁと思った矢先、パッケージの裏に連絡先が書いてあった。

初めからこれが目的だったのかと思うと、これがストレスでたまらない。

まあいいか、とコンビニに入る。水とアイスを買って出た。

あの女性、綺麗な人だったなぁと思い出す。

女性に電話をしようと携帯を手にとり、電話をかける。

「この間はありがとうございました、よかったらお茶しませんか。」と言われ、

欲望に負けた。8月30日にお茶の約束をした。

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