Nyalorant/bot撃ち雑談#2 スキンと声
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長いです
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≪このストリーミングは0分前に開始されています。≫
初配信の翌日。
昨日と同じような時間に配信を起動する。
配信ツールの設定はそのままにしていたので、今日は特に事故なく配信が始まった。
-コメント欄-
but0233:やっほ!
しょしんしゃ:てやんでぃ!!
「あっ、バットさんにしょしんしゃさん!今日もありがとうございます!てやんでい!」
マイク音声の確認をしながら、昨日来てくれた二人が早速来てくださったことに少しホッとした。
私の配信が面白いかどうかはさておき、少なくともお二方には2日目くらいは来てやるか、と思っては貰えているようだ。
数少ない私の配信のリピーター、大事にせねば…!!
-コメント欄-
but0233:タイトル的に、今日もニャロのbot撃ちオンリー?
しょしんしゃ:俺たちの職人芸
:こんにちは、お仕事中なので今日もROMです
:こんにちは〜今日も音聞きに来ました!!
「そうです!あはは、今日も今日とて職人芸?です!ってあっ、昨日もROMして下さってた方ですよね!ありがとうございます!!良ければごゆっくりどうぞ!」
ROMして下さっていた方々にも顔を出して貰えていて、心がじゅんと温かくなった。
サブモニターの同時接続人数を見てみると、11人、今コメントを頂いた方以外にもROMして下さっている方々がいるみたいだ。
「他にROMして下さっている方もありがとうございます!!少しでもこの配信が皆さんの癒しになるように頑張りますね!」
一言お礼を入れる。見えてないのに自然と会釈してしまうのは日本人の性だろうか。
「さて、早速始めていくんですが、流石に昨日と全く同じようにデフォルトニャンダルを撃ち続けるのも流石に薄味だと思いますので、今日は私のお気に入りのスキンを持ち替えたりしながらいろんなbot撃ちを楽しんでいこうかと!」
-コメント欄-
but0233:スキンいいね〜!主さんのセンスが見えるな
しょしんしゃ:色んなbot撃ちを楽しむって文がオモロすぎて草を禁じ得ない
but0233:ちな私はイオンニャンダル一択
バットさんのコメントで、頭のどこか奥の部分に火が付いたような錯覚を覚えた。
「…っ!!イオン!イオンダルいいですよね!!ダルにしては軽めの銃声なんですけど、ヒットエフェクトが軽さをカバーしてて、軽いスキン特有の『ニャンダル撃ってる感じがしない』現象がなくて、爽快感と軽さを両立してるんですよね!!銃本体のエモートも、近未来モチーフにしてますけど銃自体がガチャガチャと変形せず、存外シンプルなのもスタイリッシュで好きです!!本体もシンプルな青白カラーリングで最高!語ったら早速撃ちたくなりました!いきますよ〜」
早口で頭に浮かんだ「好き」をそのままマイクに叩きつけながら、手早くスキンを入れ替えて、訓練場に突っ走る私を見て、コメント欄もわちゃわちゃしていた。
-コメント欄-
but0233:!?!?
しょしんしゃ:昨日の時点で変人の気配してたけど、スイッチそこかい!!!
ニャンダルを崇めよ@宗祖:ニャンダルへの凄まじい愛を感じました!!主様ブラボーですわ!!
しょしんしゃ:変人増やすな!!収拾つかんだろうが!!
but0233:てかチラッとスキン一覧見えたけど、もしやほぼスキンコンプしてんじゃねえか…??
しょしんしゃ:いくら入れてんだ!?
「あっ、宗祖さんいらっしゃいませ!でもすいません…私は全部の武器のスキン達を平等に愛したいので…!ごめんなさい!お金は…わかんないですね。バトルパスとか新スキンとかとりあえず出れば買ってましたので」
-コメント欄-
but0233:なんか振られてるw
しょしんしゃ:しれっととんでもねえこと言ってやがる…
ニャンダルを崇めよ@宗祖:そうでしたか…残念です…ですが!その素晴らしき博愛精神!!感服致しました
しょしんしゃ:コイツもコイツで何言ってんだ
but0233:博愛主義のやべーやつvs偏愛主義のやべーやつvsドークライ
しょしんしゃ:ドークライさん巻き込まんでもろて…てか相変わらず惚れ惚れするほどエイムうめえ
「よーし、バシバシ色んなスキンで撃っていきますよ〜!」
そのあとは、長文クソデカ感情評価をしながら、ニャンダルの色々なスキンを撃って回っていった。
ちょこちょこ新しいリスナーさんもやってきてくれて、一緒にスキンの話で盛り上がりながら弾をばら撒いていった。
-コメント欄-
声フェチ太郎:こんにちは!ROMってたんですけど主さんの熱弁が面白くてコメント打っちゃいました笑 声中性的できれいですね!!
ニャンダル談義が盛り上がり、厨二病系スキンニャンダルといえばリーヴァーかプレリュード・トゥ・カオスかで戦争が起こっていたころ。
新しいリスナーさんに慌ててお返事する。
「あっ、えっと、声フェチ太郎さん、こんにちは!コメントありがとうございます!褒めて頂けて嬉しいんですけど、実は今はボイスチェンジャー使ってるんですよね〜。」
-コメント欄-
:まじで?
:ボイチェン感全然ないよね
but0233:えっ、ホント?全然違和感ないんだけど
しょしんしゃ:気付かなんだわ…すげえな最近のボイチェン
ニャンダルを崇めよ@宗祖:私も全然気付きませんでした…むむう、ニャンダルの音なら1000%完璧に聞き分け出来るのですが
声フェチ太郎:ば、バカな…この私が肉声とボイチェンを聴き間違えるだと…?ど、どんなアプリ使ってるんですか!?!?
追い詰められた悪役みたいになってる太郎さんのために慌てて弁明する。
「い、いえいえ!普通に一番大手のやつです!ただ、なんかチェンジャーのパラメータを弄っていたら、なんか奇跡的にすごいキレイな声になりまして、なんでかはよく分からないです。」
-コメント欄-
しょしんしゃ:なにも分からないことが分かった
but0233:ボイチェン付けてるのはなにか理由が?
声フェチ太郎:そんなことが…でも嘘つく理由もないですし…余程声と相性良くハマったんですね
「ボイチェンは、だ、だって地声恥ずかしいじゃないですか…?」
顔が熱くなることを感じながら返答する。
-コメント欄-
but0233:唐突に恥じらいを思い出していく
しょしんしゃ:スキンオタクモードで忘れてたけどそういえば配信2日目だったわ
声フェチ太郎:大丈夫ですよ!どんな声でも絶対にバカにしたりしないので!勇気が出たら是非聴かせてくださいな!
「勇気…。」
脳裏に過ぎるのは、小中学生の頃の記憶。
正直、私は自分の声が嫌いだ。
「絶対、笑ったりしないでくださいね??」
でも、きっとトラウマを払拭できるチャンスなんてそうそうない。
ボイチェンで普通に話せてるんだ。きっと地声だって…
-コメント欄-
but0233:もち!
しょしんしゃ:任せろ
ニャンダルを崇めよ@宗祖:ニャンダルに誓って約束致します!
声フェチ太郎:声フェチはどんな声だって愛せます!!!
しょしんしゃ:これで今が地声でオーク声のボイチェン使ったら流石に笑う
声フェチ太郎:それは反則です
優しいコメント欄にクスッと笑みを溢しながら、震える手でボイチェンを解除した。
「…え、えっと…こ、こんにちは?」
緊張しながら、サブモニターをジッと見るが、コメントはなかなか返ってこない。
「き、聞こえてますか〜…?」
若干不安な気持ちになりながら、サブモニターの画面に更新をかけると、滝のようにドバッとコメントが流れ出てきた。
-コメント欄-
:!?!?
:マ!?
:かわいい
but0233:おぉいマジで!?めっちゃ落ち着いた大人なお姉さんの声!!
しょしんしゃ:ふ、ふーん、いいじゃん(冷や汗)
ニャンダルを崇めよ@宗祖:すごい!かわいい!!
but0233:子ども宗祖出てるっすよ
声フェチ太郎:僅かに色気を滲ませたお姉さんボイス、それでいて不安げな囁き!!!優勝!!fooooo!!!
しょしんしゃ:フェチ太郎壊れちったよ
:仕事しながらROMしてたのにお姉様ボイスにびっくりしてコーヒーこぼしました、提訴
but0233:棄却
いきなりのコメントにどう対応すればいいか頭が真っ白になる。
「あの…えっと、褒めて頂けて嬉しいです…。配信は、どっちの声の方がいいですかね?」
問いかけにノータイムでコメントが雪崩れ込んでくる。
-コメント欄-
:いま!
:今でしょ!
but0233:私も今の声の方が好きかな!
しょしんしゃ:今オサムンディヌス先生いたなww あ、ワイトもそう思います
ニャンダルを崇めよ@宗祖:絶対そう!おねえちゃん今の方がかわいいよ!!
声フェチ太郎:こんな大人びた声であのオタク熱弁…ギャップ萌え最高!!foooo!!
しょしんしゃ:確かに今思えばその声であの熱弁かw
コメントを見て、嬉しい反面、やっぱりかと感じる。
「やっぱりおかしいですよね…私、小中学生の頃からずっとこんな感じの声で、なかなか友達が出来なくて、出来てもちょっと好きな話とかすると距離ができちゃって…。」
-コメント欄-
しょしんしゃ:マジでごめん、ノンデリだった
声フェチ太郎:冷静になりました。ホントすんません…ギャップがどうこう言ったって、当人が感じてることはまた違いますよね。申し訳が立たない…
but0233:戦犯どもはちゃんと反省してもろて。私からもごめん。もっとちゃんと理由を聞くべきだったわ
ニャンダルを崇めよ@宗祖:僕もごめん…
ブルーな空気になったコメントを見て、慌てて否定する。
「あっ!ごめんなさい、なんだか謝罪を強要してる感じになっちゃいました…私が伝えたかったのはそうじゃなくて…。」
一呼吸置く。
「この配信の世界だったら、私の声も強みとして上手く使えるんじゃないかなって。さっきのコメントを見てそう思ったんです。」
-コメント欄-
but0233:うんうん、間違いないよ!!
しょしんしゃ:茶化した口で言うのもなんだかって感じだけど、自信持っていいよ!!
声フェチ太郎:声フェチとしても本当にその声は強みであり武器だと思いますよ!!
ニャンダルを崇めよ@宗祖:次こそニャンダルに誓って言えます!!あなたは伸びる!!
コメント欄を見る視界がボヤけるのを自覚しながら、呟いた。
「うん、ありがとう…。」
そのあとは、しっとりとした空気を吹き飛ばすように、またみんなでワイワイしながらニャンダルを撃ち回した。
もちろん、ボイチェンはなしで。
「ーーさて、今日はこの辺りにしておきましょうか!」
-コメント欄-
:お疲れ様です!!
:やっぱりニャンダルいい音ですね!
but0233:おいおいいつの間に2時間も経ってんだ?
しょしんしゃ:クイーンクリムゾンの使い手がいやがるな
声フェチ太郎:あっという間だった…スキン熱弁お姉さんという新ジャンルを開拓しましたね!!
ニャンダルを崇めよ@宗祖:お疲れ様でごさいました!ところでですよ…結局厨二病ニャンダルはリーヴァーなのか、
しょしんしゃ:プレリュードなのか、
ニャンダルを崇めよ@宗祖:どっちなんだい!!
しょしんしゃ:どっちなんだい!!
but0233:お前らまだ言ってんのかよ…仲良しか
声フェチ太郎:タイミングほとんど一緒でしたね…笑
「えぇ…それ決着つけないとダメですか…?ま、まあ次回ということで」
-コメント欄-
but0233:逃げたねぇ
お静かに!!
「それはそれとして、次回からはまたボイチェン付けますね。」
-コメント欄-
:えぇ!?
:もっと聴きたい!
:コーヒーの件は許しますので、何卒お姉様ボイスを…!
but0233:何故に!?!?
しょしんしゃ:俺たちあんなエモい感じのやりとりしたのに!!
声フェチ太郎:あんまりだぁぁぁぁ
ニャンダルを崇めよ@宗祖:えっ…ざんねん
but0233:もう宗祖全然素を隠さなくなってきておる
予想通りの反応に、私はニンマリと笑みを浮かべると、
「だってこういうのは…おあずけ、するといいんでしょ?」
マイクに近付いてそう囁いた。
-コメント欄-
:アッ
:OMG
:コーヒーがぁぁぁぁぁあ!?
but0233:それはズルいぞ!!おい!!しぬわ!!
しょしんしゃ:心臓ないなった
ニャンダルを崇めよ@宗祖:%°+々×\!?
声フェチ太郎:ぴぎゃぁぁぁぁぁあっ!?!?あっ、前回の私は主さんの囁きで召された愚かな市民でしたが、今回は完璧で幸福なフェチ太郎です。
死屍累々なコメント欄を見ながら、笑い出しそうになるのをぐっと堪えて、配信を閉じた。
≪このストリーミングは0分前に終了しました。≫
『Nyalorant/bot撃ち雑談#2』
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