承認欲求

 誰かに好かれたかった。

 誰かに必要とされたかった。

 誰かに認められたかった。

 誰かに、生きていていい――といわれたかった。

 生きている事を、認めてほしかった。


 それを、彼は「承認欲求」だと笑った。

 それを、彼女は「かまってちゃん」だと蔑んだ。

 それを、僕らは「面倒くさい奴」と無視をした。


 生きる事は、どうやらいけない事らしい。

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