240724
【2024年7月24日】
「ファンシーグッズお好きなんですね」
普段はあまりお客様に対して個人的な会話をするような事は無いのだけれど、相手が知り合いの
「こ、これは別にオレの趣味って訳じゃ……」
「随分と楽しそうに選んでいらっしゃったようでしたけど?」
「うぐっ……」
「これは私の個人的な意見でしかありませんが、
「……普段はクール系風美少女なのにバイト先ではメガネにおさげの文系風美少女で接客しているみたいなギャップか」
仕返しのつもりなのだろうか、唯さんは私の普段の容姿とバイト先での容姿の違いを引き合いに出していたけれど、私にはあまりしっくり来ていなかった。
「誰にも知られたく無い秘密なのだとしたら私は黙っておきますよ」
「そこまで大袈裟なもんじゃねぇけど、そうしてくれると助かる」
このような約束をしなくとも私が誰かにこのことを口にするような事は恐らく無いけれど、約束を取り交わした。
「あっれ〜? 唯姐とちーちゃんじゃ、あ〜りませんか! おやおや〜? 唯姐随分と可っ愛らしいもの買っちゃって〜」
「うっわ……」
「おおっと……」
つい数秒前に取り交わした約束は彩香さんの来店によりその効力が無に帰してしまった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます