【2024年7月18日】

「お疲れ」

「お疲れ様」

　中間試験初日を終えて学食で明日の試験に向けて復習をしていると、楯が声をかけてきた。

「私よりも遅く出て来るなんて珍しいわね」

「いや、試験自体は早々に解き終わっていたのだけどな……ちょっと居眠りしていた」

「馬鹿じゃないの？」

「正直焦った。解いたと思ったものが実は夢の出来事だったんじゃないかと思ったくらいには」

「結果は……まあ、言わなくてもわかるけれど」

　だからこそ、笑い話になっているのだろうから。

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