240426
【2024年4月26日】
「おざまっす!」
生徒会活動の一環として定期的に朝から校門前で登校してきた生徒に対し挨拶をしている姿は入学してから今日に至るまで幾度となく目にして来た。
が、しっかりとこちらに視線を向けて深々と頭を下げられながら覇気のある挨拶をされるという経験は初めてだった。
「なんの真似だよ」
「アニキに挨拶するのは当たり前じゃないっすか」
朝からキラキラ……もといギラギラと眩しい笑顔でそう告げる凛に俺は呆れてものも言えなかった。
「元気無さそうですけど、大丈夫そっすか?」
「お前が原因だよ」
「またまたぁ、朝の仕事終わったら差し入れ持って行くんで。頑張ってください」
調子良くそう告げる凛に頭を抱えていると隣を歩く千花が同情するように肩を優しく叩いてきた。
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