240411
【2024年4月11日】
昨年度までは学食の6人掛けの席を5人で占領していた俺たちだったが、今年度は空席だった1席が埋まった。
「本当にアタシも一緒で良いっすか?」
「もっちろん」
「意外だったよ、僕の勝手な想像では響子さんは五線譜の先輩方と部室で昼を食べているものかと」
「先輩方は先輩方で仲の良い人たちで食べているらしいっす。アタシは前のクラスには一緒にご飯食べるほど仲の良い友達は居なかったんでボッチ飯だったっすけど」
「じゃあ、これからは一緒にご飯食べようね」
「ボクらは基本5人で、丁度1席余っていたからね」
「マジで良いっすか?」
再度そう尋ねてきた響子は微笑ましく見つめていた俺と千花に視線を向けてきた。
「歓迎するよ」
「迎え入れる理由はあっても、拒絶する理由は無いもの」
「アタシ、この学校で五線譜のメンバーが一番大好きだったっすけど……
そう告げる響子は本当に嬉しそうにしていた。
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