第7話 ペットボトル
さて、どうやって5万Gを稼ぎましょうかね。期限が決まっているのでゆっくりお金を貯めるという訳にもいかないですからね。
何とかして、お金を稼ぎこのガラクタの山から早く抜け出したいものです。
前のようにリンゴを異世界で売るというのどうでしょうか?幸いここは田舎なのでどこかでリンゴを収穫することはできそうですが、誰かの所有物かもしれないのです。勝手に収穫して売ったりしては盗賊や泥棒と変わらないことになってしまいます。
それにリンゴは意外と重たいので大量に異世界に持っていくのは少々大変ですね。
うーん、どうしたものでしょうか・・・。なにかいいアイディアはないでしょうか?天界にいるときは能力が有ったので、人々の願いを叶えて上げることが出来ましたが今は無力ですね。
結局お金というのは誰かが必要としている何を叶えてあげれたときに頂けるもの、あのリンゴを商人にあげたときのように喜んでもらえるの事が大切ですね。
もし天界に居た時のように人々へ能力を与えることが出来る力が有れば、すぐに5万G稼げそうなものですね。おっといけません、今無いものに目を向けるのは愚か者のすることですね。今私に有るのは【ワールドミラー】とこのガラクタ、後はそれぞれの世界のお金ですね。
ガラクタ・・・。そういえば道具屋に行ったときに水筒のようなものが売っていましたね。ただ異世界の水筒は動物の内臓や皮を加工したもので、水の長期保存ができず旅人は水の確保が困難だと言っていましたね。それに、少し水が臭くなるとか。天界から見ていた時に地球の人たちは水に困っている印象はなかったですね。あ、あの赤いラベルが張って有った透明な入れ物!あれを異世界に持っていけば旅人も水を運ぶのに困らないのではないでしょうか!!
そうです!あの透明なものを異世界で売りましょう!このガラクタの中に沢山ありますし、これはさすがに誰かの所有物ではありませんよね。
この透明な入れ物は何というのでしょか?
ラベルを見てみた。
「PETボトル」ですか、「ペットボトル」として販売してみましょう!さて、そうと決まればガラクタの山からペットボトルを集めますよ!
200個ほど集まりました。結構な量がありますがゴミ袋に入れると運ぶのは簡単ですし何より軽くていいですね!
よし、これを持って異世界に行きましょう!!
ステータス
名前:ウェンディ
所持金:500円
:3000G
持ち物:なし、200個のペットボトル
スキル:ワールドミラー(地球と異世界を移動できる)
現在地:異世界
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