戦国日本列島風の異世界に産まれたらどうなってしまうのか。何もかもうまくご都合主義で無双などできるわけもなく、リアルな中世の国人領主や民たちの生活が丁寧に描写れています。
しかし確かに苦しいのだけれども、物語に漂う青雲の志をもった主人公たち3人の周囲の空気になんと話のさわやかさがあり、気持ちよく読み進めることが出来ます。
史実武将も出てこないのでネタバレ無しに創作を楽しむことが出来ます。
戦国SLGで序盤が好きな方、マイクラで初期拠点づくりが好きな方、住民リソース管理型ゲームが好きな方には特におすすめです。
まずは1章最後まで一気読みしちゃってください!
戦をメインに置く作品と違い丁寧に内政の描写をするスタイルは、ありそうで無かったように思う。
内政モノが大好きなので、とても引き込まれました。
登場人物の細かい描写や個々人の成長などが、しっかりと書き込まれていてキャラクターが読んでいて分かり易い。
こういった物語は主人公無双になりがちだが、戦いでの主人公は現代人と同じレベルの身体能力で、読んでいて違和感がないので感情移入が出来る。
ただし内政ではちゃんと主人公が現代知識を活かして活躍しているので、そこはご安心を。
今後どうなるか分からないが、内政モノが好きな人と群像劇が好きな人は是非この作品を読まれることをオススメします。