10章 エルフの里 01
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名前:ケイイチロウ クスノキ
種族:人間 男
年齢:26歳
職業:ハンター 2段
レベル:90(8up)
スキル:
格闘Lv.28 大剣術Lv.29 長剣術Lv.24
斧術Lv.23 短剣術Lv.19 投擲Lv.12
九大属性魔法(火Lv.27 水Lv.27 氷Lv.20
風Lv.35 地Lv.34 金Lv.30 雷Lv.24
光Lv.22 闇Lv.11)
時空間魔法Lv.28 生命魔法Lv.18 神聖魔法Lv.19
付与魔法Lv.10 算術Lv.6 超能力Lv.40
魔力操作Lv.33 魔力圧縮Lv.29 魔力回復Lv.24
魔力譲渡Lv.8(new) 毒耐性Lv.11
眩惑耐性Lv.15 炎耐性Lv.13
闇耐性Lv.12 衝撃耐性Lv.19 魅了耐性Lv.7
多言語理解 解析Lv.2 気配察知Lv.24
縮地Lv.24 暗視Lv.18 隠密Lv.20 俊足Lv.24
剛力Lv.26 剛体Lv.24 魔力視Lv.10
罠察知Lv.4 不動Lv.23 狙撃Lv.24
錬金Lv.24 並列処理Lv.28
瞬発力上昇Lv.23 持久力上昇Lv.28
〇〇〇〇生成Lv.11
称号:
天賦の才 異界の魂 ワイバーン殺し
ヒュドラ殺し ガルム殺し ドラゴンゾンビ殺し
悪神の眷属殺し 闇の騎士殺し(new)
エルフ秘術の使い手 錬金術師
オークスロウター オーガスロウター エクソシスト
ジェノサイド(new) アビスの飼い主 トリガーハッピー
エレメンタルマスター
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「ネイミリアが戻って来ない?」
「そうなんです。ケイイチロウさんがここを発ってからすぐにエルフの里に帰ったのですが、それっきりで……」
『闇の皇子』の軍勢がロンネスクを襲撃した事件の後、俺は協会で事情聴取を受け、夜になってようやく家に帰ることができた。
家に帰ると子猫のアビスが待ち構えていたように胸に飛び込んできたので、一通り
「どうもネイミリアは勝手に里を出てきたような感じだったから、もしかしたら揉めてるのかも知れないな。明日副支部長に話を聞いてみるよ」
「はい、お願いします。エルフ族は気が長い方が多いので、単にゆっくりしているだけなのかもしれませんが、ネイミリアさんは師匠が帰る前には戻るとおっしゃっていたので」
「ふむ。まあもともとは雷魔法を身に着けるのが目的だったから、それを達成した以上戻らない可能性もなくはないんだよな」
「そうなんですか?そうだとすると色々と困りますね……」
サーシリア嬢が夕食を食べる手を止めて眉を寄せる。
協会のやり手美人職員であるサーシリア嬢としては、恐らくネイミリアという高レベル魔導師の確保も仕事の内に入っているはずである。であればネイミリアが戻らないのは困るだろう。まあ個人的にも仲が良くなっていたようだから、寂しいというのももちろんあるに違いない。
「ネイミリアが戻らなければサーシリアさんもこの家にいる必要がなくなるのかな?」
すっかり一緒に住むのが自然な感じになっているが、もともと俺とネイミリアが2人暮らしするにあたって、お目付け役としてサーシリア嬢はここにいるのである。ネイミリアがいなければサーシリア嬢が俺と一緒の家に暮らす必要はないはずだ。
「うぅ……だから困るんです。ケイイチロウさんと一緒にいる理由がなくなるのも、ネイミリアちゃんに会えなくなるのも、どっちも困ります……」
サーシリア嬢が赤くなって小声でそんなことを言う。彼女としては俺と一緒にいることで他の男の影を追い払うみたいな話もあったから、そういう意味でも困ることは確かだろう。
「最悪俺がエルフの里に行って事情を聞いてくるよ。俺としても、ネイミリアにいきなりいなくなられるのは寂しいからね」
「そうしていただけると助かります。それと……ケイイチロウさんは私がいなくなるのは寂しくない、ですか……?」
「え?それは寂しいよ。なんかもう3人でいるのが自然な感じに……」
そこまで言ってはっと気付いた。「君と一緒にいるのが自然なんだ」なんてセリフ、下手したら口説き文句じゃないか。言ったら気持ち悪がられるどころか、明日には受付嬢たちの内輪話のネタになるまである。まさかそんな恐ろしい罠を仕掛けてくるとは、やり手受付嬢恐るべし……しかしこちらも若手女子社員の生態はそれなりに知っているのである。
「えっ何ですか?」
「いやいや何でもないよ。サーシリアさんがいなくなったら寂しいってだけ。とにかく明日副支部長に聞いてみるから、それから考えよう」
「あっ、寂しいんですね。よかった……」
安心したような顔をしているサーシリア嬢を横目に見ながら、俺は料理に逃げることでそれ以上の追及をかわしたのであった。
翌日朝、ハンター協会を訪れた俺は、トゥメック副支部長の元に向かった。もちろんアポイントメントはサーシリア嬢を通して取得済みである。
「ネイミリア?確かにエルフの里に一度顔を出すように言ったのは私だが、まだ戻らんというのも妙な話だ」
眼鏡をクイッと持ち上げる金髪イケメンエルフ。何をしても絵になる男である。
「黙って里を出てきた関係で、足止めされている可能性はありますか?」
「ふむ、なくはないが……。ニルアの里は外に出ることを禁じてるわけでもないし、魔法の力が上がっている以上、もっと修行してこいと言われる可能性の方が高いとは思う。ああ、逆に魔法を教えろと言われて出られなくなっている可能性もあるな」
「なるほど、彼女が身につけた雷魔法を教えろと言われることは考えられますね。里でトラブルが起きたということはあり得ますか?」
「里で犯罪に巻き込まれたとか、そういうことはなかろう。そもそも平和な里なのでね。ただ『厄災』関係でモンスターに関してトラブルが起きた可能性はあるかもしれん」
「確かに……。やはり一度私が見に行ってみます。エルフの里は人間の私が行くことは問題ありませんか?」
そう聞くと、副支部長は意味ありげに目を眇めた。
「ニルアは外部の者を拒むことはない。といってももともとほとんど外部の者は来ないのだがね。ただ……」
「ただ?」
「君ほどの魔法の使い手……戦士が訪れるとなると、少し問題が起きるかもしれん。とはいっても、まあ悪いことが起きるというわけではない。いやしかし……」
理論派で
「……ふむ。ニルアの里について、君に先入観を持たせるようなことはしない方がいいかも知れんな。協会の副支部長としては、貴重な戦力であるネイミリアがロンネスクにいないのも困る。様子を見に行ってきてくれると助かる。里の場所は分かるかね?」
「ええ、スキルで感知できますので。里に持っていくと喜ばれるものなどご存じでしょうか」
「甘味を好む者が多いはずだ。それと、君は昨日の一件で近日中に公爵閣下に呼ばれることがあるだろう。里までは君の足なら一日で着く。移動日を含めて5日以内には戻ってきてくれたまえ」
「わかりました。お時間をいただきありがとうございます」
俺は副支部長の元を辞すと、サーシリア嬢にまた家を空けることを伝え、土産を買ってエルフの里へ向かった。
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