臥龍志
玄子(げんし)
第1話 序*諸葛家の誕生
「諸葛に逢っていたので、ご無沙汰しておりました」
剛直な
万里の長城や兵馬俑、近年では漫画『キングダム』で有名な秦の始皇帝(嬴政)が建国した秦王朝の末期。
※諸説ありますが、ここではこの説を続けます。
残念ながら葛嬰は乱世に
朝廷は葛嬰の
※この時点ではまだ葛さん。
その後(とは具体的に何時なのか不明)葛一族は、諸県から陽都へ移動。
一見珍しそうな「葛」姓だが、陽都には、もとから住んでいる葛氏もいた。
彼らは葛嬰の「葛」とは別の葛で、親戚でも何でもなかったので、何かにつけて「葛」両氏も、住民も、大いに混乱。
そこで「今日の議会の本題はここ最近、何かと混乱が生じやすい『葛さん騒動』についてです」と会議が開かれ、その結果、諸県に封じられた葛さんを
『諸県から来た葛さん』
↓
『諸県の葛さん』
↓
『諸葛さん』と呼ぶことに。
朝廷に封じられた諸県の「諸」は、縁起の良い漢字だったこともあり
「諸葛? よきかも、よきかも」届出もすんなりと受理された。
言うなればそれは、中国大陸に「諸葛」姓が誕生した瞬間でもあった。
こうして地域密着型の諸葛家の歴史は、幕を開けていくことになるのだが「諸葛の代名詞」といっても過言ではない、天下の奇才の誕生は、中国の歴史をも大きく動かしていくことになろうとは、この時、誰も知る由はなかった。
★第2話 『孔明先生の誕生』へ続きます>>>
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