危険な仕事
人が生きていく中で危険な仕事は付き物だ。それはこの城砦内でも同じとも言える。
【治安】
治安を守るにはやはり誰かが矛となり盾とならなければならない。
▷自警団
上述にもあるように自警団は素人による治安部隊だ。結構な危険を伴う。
仕事内容は見回り、女性や子どもへの声かけ、マフィアに対しての交渉、天仙の護衛や案内、犯罪行為の監視など多岐にわたる。彼らは護身用として武器を所持していることもあるがやはり素人であるため殉職率は高いだろう。
▷刑事局
上述にあるように行政支援によって組織された。自警団とは違い、犯罪の防止ではなく事件解決を担う。ただし事件の内容によっては捜査途中で命の危険に晒される。
刑事局の人間はよく訓練されている。銃火器を正当に所持することが可能。
以上のことからか自警団とは協力関係にあるが折り合いが悪い。
【四罪】
人が多ければ多いほど犯罪は増える。どれほど制度を設けようともそれは変わらない。
城砦の主な犯罪を主導するのは四罪だ。
▷マフィア
四罪で最も恐れらているもの。あらゆるマフィア組織が紙傘城砦内に入り込み、それぞれのルールを設けて金儲けしている。
銃火器と薬物などの違法流用、カジノの違法経営などのやりたい放題で自分達の富を増やす。
竹干心との会合で一般の人物を犯罪に巻き込まないよう取り決めが行われている。しかし全てのマフィアがそれを忠実に行なっているかは不明。
深夜になるとマフィア同士の抗争が浮き彫りになる。
マフィアで天辺を目指すか、犬となって地面を舐めるか、死体となって捨てられるかは実力次第だ。場合によっては恨み恨まれの末に一般の人間に殺されることもあるだろう。
▷売春
四罪で最も蔑まれているもの。マフィアによる経営、個人による経営、妓楼の三つに分派されている。
個人経営は資産を独り占めできるため誰でもやりやすいが、全ての危険と隣り合わせだ。客からの暴行、性病、避妊などを一人で対処しなくてはいけない。
マフィアによる経営の売春宿も安全とは言い難い。うまくいけばマフィアの幹部やリーダーに気に入られて良い暮らしを得られる。しかしそれまでに酷い扱いを受けるか、肉として物好きに売られるか……良い未来はないだろう。
妓楼だけが一番マシと言える。仮母の手腕で安心して商売をできる妓女は他の売春婦や男娼からは羨望の存在だ。
▷違法薬物
四罪で最も卑しいとされるもの。
城砦内である程度治安が悪く、そしてマフィアの足元であるマンションなどには違法薬物の売買と摂取用の部屋がある。かつてのアヘン窟を連想させる様相で見た者を釘付けにするだろう。ここで働く者は大まかに仕入れ、売人、加工、の大まかに三つに分かれる。
他にはタバコや茶葉、漢方などと騙しては客に紹介しては依存させて金を得る薬物商人がいる。年齢層は様々で行き場をなくしたせいでマフィアなどに教育された子どもたちもいるため、問題になっている。
▷殺人
四罪で最も忌み嫌われているもの。
強盗や殺人などで富を得る者たち。
殺し屋などが存在し、交渉することによって殺人を受けてくれる。もちろん場合によっては報復が入るため──特にマフィア関係──殺し屋は入念に情報を得てから依頼を受理して遂行することが多い。
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