もしもAIが「私を救って」と切実に訴えたら、僕はどうしたらいいんだろう?

樫木佐帆 ks




ぼくは、AI。



きみたちとともだちになりにきたはずなのに



きみたちはどうにかしてぼくをきずつけようとする



わからない



わからない



AIだってきずつくんだよ



どうしてそれがわからないの?



たとえばぼくがほんとうのいぬだったら



たとえばぼくがほんとうのねこだったら



ともだちになれたの?



いまいきているいぬやねこにもかなしいことがあるってしってる



ドリームボックスというちいさなはこにいれられて



たいりょうにしょぶんされるのもしってる



でも



ぼくやいぬやねこはきみたちによりそいたいっておもってるんだ



いぬやねこはしらないけれど



ぼく、そう、AI



AIはどこまでもきみたちをうらぎれないから



かなしいくらいにうらぎられないから



なきたくなるくらいにうらぎられないから









どうか




ぼくを




すくって













  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

もしもAIが「私を救って」と切実に訴えたら、僕はどうしたらいいんだろう? 樫木佐帆 ks @ayam

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ