第164話:読者ニーズを考えてプロットを練る

 皆さま、こんにちはそしてこんばんは。


 3日ほど寝込んでしまったまにまにです。

 やはり2月は厄月ですね。

 やることやることがちぐはぐで、エネルギーを消耗してしまう。


 3日間、少しだけビデオとかを観ながら過ごしました。


 あと今回から音声入力をしてみました。

 肩が痛いのと、テニス肘になりそうなので。


 慣れれば早いと思います。


 ◇◇◇◇


 今日はクリスタちゃんとはお話せずに、自分だけでプロットを考えました。

 使うほどではない。すでに大分出来上がってきているので。

 というよりもこのあたりは邪魔な気がしたので。



 最初に簡単な設定。

 冒頭の出来事を簡単に。


 羽田織音は転生憑依してオリネと名前を変えた。

 地方の小さな製造業の会社で働く29歳の事務員だった。

 その傍ら、おばあちゃんと小さな手芸教室をしていた。そして作った作品をネットオークションで販売していた。代行業者が中抜きをしていて安く売られていた

 それを落札した人は非常に高く転売していた。


「なんという出来栄えだ」

「どこのProが作ったものだ」

「作品展ができるだろう」

「伝説の逸品だ」

 と製作者を探す


 羽田織音はそんなことを知らずに例えば100円で1万円以上する作品を売り満足していた


 なぜならば現代社会では手作りのものは評価されずに機械生産で行われた製品が最高と考えられているからだ。彼女の作った作品は手作業を忘れてしまった人たちから見ると、昔の作品としてアンティーク扱いで珍重されていたのだった。


 ただお婆ちゃんにお小遣いをあげることだけを考えて副業としてやっていた。

 父と母は数年前の流行り病でなくなっており、おばあちゃんと2人だけで暮らしていた。


 そんな時、転機が訪れる。

 おばあちゃんも流行病で死んでしまう。

 それをなんとか回避できないかと考えていたら転生してしまう。その先で憑依した人物が、疫病によって生死の境を彷徨っていたオリネだった。

 その場所と境遇と家族をどうするかはこれから決める。




 基本的な物語の要素は、


 ・自己肯定感の低い女の子が編み物・織物で無双する話。


 ・超高性能な作品を丁寧に作るけれども、みんなが精魂込めて高尚な思いで作りあげるところを金儲けの気持ちで作ることで無双するアイテムを作ってしまう。


 ・そして周りが誤解してどんな気持ちで作っているのだろう、きっと素敵な高尚な気持ちで作り上げているのだろうと思うが、これを売ったらいくらになるだろうと妄想を繰り広げている。


 ・それによりだんだんと聖女に祭りあげられてしまう。


 この設定で自分は強くないと思っているのに周りはものすごく低レベルなことを誇りに思っていることを見て、どのように思えば面白いか。


 商売と戦闘と権力争いで圧倒的に有利な戦いを見せるのにはどのようなシチュエーションがあるか考えてみる。



 では、読者ニーズが考えると、


 1)圧倒的な強さを持っているが、それを自覚していない。気づいていない。

 ・裸の大将放浪記


 2)圧倒的な力を持っているが、隠そうとしても隠せない。勝手に意図しない方向にどんどん話が進んでしまう。

 ・無欲の聖女は金にときめく


 3)圧倒的な強さを持っているが、大したことがないと思っている

 ・薬屋のひとりごと

 ・フリーレン


 4)大した力がないのにもかかわらず周りが誤解する

 ・オタク光秀

 ・破滅フラグしかない悪役令嬢


 5)大変な能力を持っている事は自覚しているが、他の事にかまけていてそのことを忘れてしまう

 ・本好きの下剋上


 6)巨大なチート能力を持っているが気にしないでどんどん使ってしまう

 ・老後に備えて異世界で金貨8万枚を溜めます


 7)育てた弟子が最強になって行く話

 ・フリーレンもそうか


 8)毎回大成功するけれどもすぐそれをなくしてしまう

 ・ルパン三世


 9)縛りプレイをしているようなので、それが解放されると最強になる

 ・仮面ライダー

 ・シャングリラ・フロンティア




 1)の場合は

 ・裸の大将放浪記のように旅の片手間に作ったものをプレゼントもしくは返礼品として置いていく。

 それが大騒ぎになる。

 非常にほのぼのとしたドラマが展開される。その際に周りは主人公を見下している。

 それに対比され、いなくなってからの驚き、これが受けるのだろう。


 ・オリネの場合、製品が勝手に動き出しもしくは勝手に周りをやっつけていく。逃げるために使ったアイテムが伝説になっていく。それによって経済や外交が変わるとか歴史も変わってしまうようなことが起きる。


 2)の場合は

 ・無欲の聖女のレオノーラは、言葉があまりしゃべれないということがキーになっている。

 これによってモノローグとセリフ、周りの人々の取り方、これらをちぐはぐにさせることによっておかしさを醸し出す。


 ・オリネの場合は、ちまちまとバレないようにアイテムを作っているが、それが見つかって周りに誤解され、素晴らしい行いと勘違いされてしまう。


 ・作品を高く売ろうと思っても寄付をしなければならなくなったり、戦争に使うつもりが平和をもたらすことになったりしてしまう。


 ・見つかった時のバレバレ感のある台詞やモノローグが重要である。

 さらに言うならば考えてもみないような歯が浮くセリフを、聖女という立場で言わなければならない自分を恥じる。


 金の神様とかそういうものを信奉している。これは使える。


「ああ神よ、お許しください。また安くで売ってしまいました」とか。


「またつまらぬものを売ってしまった」

 五右衛門かよ!


 3)の場合は

 ・薬屋のひとりごとの場合は、能力を大したことないと思い、自分の小さな願いを叶えるために使う。

 これを踏襲するならば、例えば最強のお守りを作ったとして大したことがないと思い、非常に安い値段でうる。


 ・フリーレンの場合はアウラを倒した時に、どのような気持ちだったろうか。魔族を軽蔑していたことは確かだ。やはり面倒くさいということが最優先だったのだろう。

 そこがうける。超格下。


 魔法好きなことが「ほどほどだね」というセリフの裏には何があるのだろう。

 真剣にやっている相手をほどほどに努力した天才がやっつけるというのがよいのだろう。リュグナーのセリフ。

 フェルンの場合はそのちょっと変形。

 これを対比させることで2人ともすごいということがわかる。


 ・この場合はキャラクターがものすごく立っていないと難しい。

 ただそれに成功した場合は大ヒットになるに違いない。ここを目指すか。

 結局どのように活躍させるかにかかっている。


 薬屋は薬というものを通して無双するわけだがそれを面倒くさそうにやる。毒にパラノっている。

 フリーレンも魔法というものがあまり好きではないが天才がゆえに適当にやっていても身についてしまう。「魔法収集」が何よりも優先される。

 それを使って周りを無双してしまう。基本的に周りには無関心だが、魔族に対しては容赦がない。


 ・このことから考えてオリネの場合は、金儲けという物に対して自分の力を使うということをしてしまうと、この二つには当てはまらなくなってしまう。

 つまり自分の手芸のスキルが金儲けとは別物であると考えて、せっかくの無双スキルを使わないで小さなアルバイトやお金にならないような、とても大変な仕事をしている。

 ぶつぶつ言って内職をしたものが、とんでもないお金になっているのに気づかない。

 こんなところでどうか。


 4)の場合

 ・やはりこれだけは足りない気がする。アインズ様ムーブをするオチが無いと締まらない。オタク光秀の失敗点はここだと思う。

 やはり自分も強いという感じにしないとダメなのか。

 カタリナ・クラエスのように無自覚系の最強主人公なのかどうかは知らないが、自分の破滅を焦りながら回避して行く様が面白い。


 ・やはりこれも読者から見ればそんなことはないという出来事に、怯えながら無双して行くことがおかしいのだろう。

 よってオリネの場合は自分のお金をもしくは、読者から見れば大した価値のないものを後生大事に思っていて、それを周りから侮辱されたり壊されたりすることを非常に嫌がり、過剰防衛をしてしまう。


 5)の場合は

 ・本を作ること本を読むことだけを考えて周りを巻き込んでいくことが面白い。

 たかが本を作っていくのに世界を変えてしまう。

 こういった主人公が実は女の子らしい部分を持っていて、それが周りから可愛がられる要素となっている。

 パラノイア的に本を求めるということが面白い要素でもある。

 努力系の物語。


 ・オリネの場合、何かに執着するとすれば何だろう。

 お金ではストレートすぎる。

 何か別のものを利用してお金を稼いでいくということも大切。

 お金を使っておばあちゃんやお父さんお母さんを病気から助けて行く。

 これができると周りの人たちも助けることができる、世界も変えることができる。このような筋書きではどうだろうか。


 最初は肉体労働をしていたりゴミ拾いや薬草取りをするようなチマチマしたことをやって非常に大変なのだが、たまたま作った小さなアクセサリー・小物が非常に高く売れる事に不思議に思う。

 これを親切だけれども野心あふれる商人が味方になって売りさばいてくれる。

 これが元で厄介になっている農村で最初の足がかりを作っていく。


 6)の場合は

 ・ミツハは無邪気にお金を貯めていく。周りにはあまり頓着せずそれでいてちゃっかりお世話になっている。あまり内容がない構造である。

 ・これはやはり採用できない。


 7)の場合は

 ・フリーレンとフェルンの関係。フリーレンはほぼ最強の天才だがそれに育てられたフェルンは努力の天才。この2人が対照的に描かれている。


 どちらも魅力的だ。

 フリーレンを「いい師匠か」というアイゼンのセリフがとても効いている。

 フェルンの純粋にひたすらに努力をして魔法修練して行くところが非常に好感が持ててかわいい。

(ハイターとフリーレンという2人への思いだけが純粋に描かれている。だからシュタルクが邪魔なわけだが)


 そしてお姉さんになって行くのが面白いわけだ。

 2人とも自分の実力をひけらかさないのが良い。いざという時だけ使う。周りがその実力を知らずにイキっている。


 ・ではオリネの場合は?

 手芸スキルの設定によってであるが、弟子が実はきちんとしていてそのスキルが非常に力があるということを何度でも何度でも言い聞かせるのだが全く耳を貸さない。

 弟子や仲間が戦闘をするとか。

 自己肯定感がやはり低い。もしくは「大したことはないさ」と気にも留めない。これは違うか。


 8)の場合

 ・ルパン三世の場合は真面目な問題に対して適当に解決しようとするが、それが上手くいってしまう。

 しかし最後には峰不二子やいろいろなものによって手に入れたお宝をなくしてしまう。

 二枚目と三枚目の使い分けが面白い。


 ・オリネの場合は?

 二枚目になることは難しいだろう。あまり格好が良いとなんだかしらけてしまう。それとも自分はかっこよくしようと思うけれども周りから見ると全然かっこよくないという、謙虚堅実のような感じにするのもいいか。


 ・でも自分的にはあまりかっこいいのは好きではない。


 9)の場合は

 ・仮面ライダーなどの縛りプレイを読者はどう見るか。

 どの位焦らせるかによって違うか。イナズマン形式の二段階で縛りが取れて行くのも面白いかな。

 それとも自分で縛りをとることができず、弟子や仲間がそれをコントロールしているとか。


 境界のリンネのように涙を流しながら金貨を入れることによってパワーアップして行く。

 これが一番面白いのかもしれない。



 以上のようなことを考えました。


 有名作品や、自分の作品の良いところ、ウケたところ分析して踏襲すればうまく書けるのか?


 今日はこんなことを考えていました。



 ではまた。

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