第93話:何度でも言おう。第1話がすべてを決する!
現在、カクヨムコン9に参加する作品を何度も修正しています。
ついに第1話を7回目の書き直しww
6回目は結構スムーズに導入できたのですが。ほかの方の作品を見たら『いかにも『スロースタート』になっている!
これではいけない。
最初の10行が設定語りになっていた。
だがここを直すとそれ以降の展開が全く変わり……
しかたないので全部書き直すことに。
でも怪我の功名で。
もっと面白い主人公になった。
深堀りができた。
主人公のキャラが立ってきた。
ターニャほどではないにせよ、ぶっ飛んだ主人公に。
ターニャは中身、性格破綻したエリートサラリーマンだけど、今回のスターシャはすべてを良い風に解釈し、みんなもできるだろうとかいろいろな水準がぶっ飛びすぎている。
逃げる臆病な貴族をみて「素敵ですわ。私にはとてもできないけど頑張ってできるようにいたします」と勘違いする。
このぶっ飛び具合を
【第1話で見せる】
これが重要。
前は第2話までで見せようとした。
なにせ5000字近くなってしまうので。
これをシェイプアップした。
涙でぐちゃぐちゃになるほど、設定や楽しい会話を削除。
「あ、あとで書けばいいや……グシュン」
と。
前にも書いた通り、設定語りは地雷です。
それがないと書き始められないプロットは作り直した方がいいです。
第1話から全力で書き始める。
つまり
【作品の面白さすべてをそこに凝縮する】
これができて初めて大量の★が付く気がする。
あまりネタバレしてしまうと、後が続かない作品もありますが(エッセンス出しすぎて薄めた作品になることもある)そうならないようにするのが作者の力量なのでしょう。
ヘイトの蓄積も5話10000字くらいかけた各作品もありますが、この時はやっぱりキャッチコピーで先への希望を持たせないといけない気がします。
以前紹介した、薬売りの聖女
「これ、つまらないポーションですが。どのあたりが!」
このキャッチコピーがあるからこそ8話くらいのヘイト蓄積に耐えられるのでしょう。その間に設定も書ける。
神作品、無職転生なんかは
徹底的にヘイトをためるというか、傷つけてからの解放ですから、そこからの希望がすごく読者をひきつける。
比べるのも恐れ多いですが、今回の作品は普通の空戦で始まります。
そのときキャッチコピーで伯爵令嬢が空戦することを頭に刷り込んでいるわけですから、
「どんな空戦をするのかな」
と読者は楽しみにしています。
そこに『トンデモない性格の伯爵令嬢が敵を蹴散らす』
これをぶち込む。
このようなプロット構成です。
すべて
キャッチコピー
↓
作品名
↓
紹介文
↓
第1話
ここで食いつかせる。離さない。
なのです。
この導線をいつも意識しないと。
自分一人での独りよがりではいつまでたっても初心者を抜け出せない。
まにまにも中級者を脱するために頑張ります。
◇◇◇◇
とりあえず今のところの紹介文案だけ公開。
<ここから>
地獄の東部戦線に最恐のネームド航空魔道兵がいた。煉獄のトロツキーグラード攻防戦で包囲網を食い破った作戦。その先陣を務めた少年兵。
合州連盟におけるコードネームは『破壊の熾天使ウリエル』、もしくはトロツキーグラードの死神。
彼はその後行方不明に。
実は彼、いや彼女はケルテン伯爵のご落胤であり、やっと探し当てた伯爵に軍籍を抹消され、伯爵令嬢として第二の人生を送ることになったのだ。
彼女の名前は、スターシャ。
ケルテン伯アンドレイは貴族の中でも傑出した実力者。情報局を自在に操る帝国の影の支配者。みごと新米伯爵令嬢が誕生した。
しかし下町育ちのスターシャは、もちろん貴族の社交界など全く興味がない。
いや、一つだけあった。
それは今までお目にかかったことのない甘味、スイーツだった!
彼女は戦う。
スイーツのために。
帝都防空?
何それ美味しいの?
父の権力の元、新たに編成された帝都防空任務の切り札(のはずだった)、精鋭航空魔導中隊、コードネームはスイーツ中隊。
任務は絶対防御をスイーツに施し、彼女の口に入れること。
その活躍を毎日、天国のお母様に報告するためにかわいらしい日記をつける彼女。
だがその内容を敵、および彼女に関わった将兵が見ることはない。見れば卒倒するか、逃げ出す内容だったのだ。
>やっぱり空戦不足は体に毒です。
>もうちょっと頑張ってダイエットしてみます。
>ですから明日は敵をいっぱい墜としに行きますね。
とか、
>かわいそうでしたから東部戦線の古巣、トロツキーグラード正面の陣地勤務にして差し上げました。きっとお仕事のお相手がより取り見取りですわ。
とか、丸っこい文字で書くなよ、おい。
今日も今日とて、懲りずに空襲に来る連合王国と合州連盟の皆様、お疲れ様です。
あなたたちには伯爵令嬢の温かい歓迎が待っております。
彼女は待ち望んでいます。
『レディ、一曲踊りませんか?』
と、空で誘われるのを。
命を懸けた地獄のダンスパーティが今始まる!
<ここまで>
まあこんな感じの作品です。
自分としては、ヲタク光秀が80点と思っていますが、現在その水準まで達していると思います。できれば90点くらいまで精選しようかと。
まあヲタク光秀も最初はどうしようもない作品でしたので、これからノリノリで書き始めるとあんな感じになると思います。
ですが最初の出だしで最高のノリを出さないと引き込んでいけないのです。
◇◇◇◇
上の紹介文はステマ=『ステルスマーケティング』に近いですが、わかる人にはわかると思いますが、この創作論もステマです。
別にそのつもりはないのですが、その効果があるということ。
【三方よし】なのです。
自分も、カク人も、ヨム人も。
すべてが良い方向に向かうのが最高の作品だと思います。
このことに気づいたのはエッセイを書き始めて半年くらいたったときでしょうか。
『入り口を増やす』
読者の導線を増やすこと。
これは重要です。
「純粋に作品で勝負したい」
そう思う気持ちも大事です。
でもカクヨム世界はそういうものではない。
そのルールの中でどれだけ導線を増やすかが重要です。
ステマは嫌い、という方もいます。
「正々堂々としていたい」
まにまにもそうです。
だからこそ。だからこそです。
自分の体験を全力で皆様に開陳する。
何も行動しないのは0でしかありません。
何かをすればエネルギーが出てきますよ。
それをプラスにするか、マイナスにするかはあなた次第です。
まにまにはリアルで心に深い傷を負っています。
再起不能です。
ですから処女作品をけなされたときは筆を折るつもりでした。しかし多くのファンの方に支えられてここまで来ました。
その恩返し。
それをモチベーションとして書いています。
2年もし続ければ大分メンタルが強くなります。
健常者のあなたならできるはず。
まにまにですらできたのです。
あなたにもできますよ。
歩き出しましょう。一緒に。
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