第87話:伏線はほどほどに。読者ニーズ
今、体調が非常に悪いのでエッセイと同時に書けないため、こちらをエッセイと複合して書きます。
◇◇◇◇
ここ2日間、ネットフリックスでDARKというドラマを観ています。
その名の通り非常に暗い。
でもそれは問題ではない。
まにまにが好きなタイムパラドックス物ということで観始めたのですが、失敗です。
吹き替えでない。
(様々な重要らしい表とかが読めない)
顔と名前が一致しない
(タイムラインが交差するので老け顔とか子供に変化する。ついでに外国人の顔の認知ができない。さらにはまにまにの顔認知機能の低さ)
ものすごく伏線を多用しているらしいのですが、その1/10も理解できない。
これを観ていて思ったこと。
【伏線は少なく効果的に】
すること。
わかりやすいものをできる限り、数を少なく、それでいて深くする方がいいな、と。
Web作品ならば、なおのこと。
ヲタク光秀の最後の締めが甘かったっことに気づき以下の句を書き加えました。
ヲタク
ご存じの方も多いかと思いますが、秀吉の辞世の句のもじりです。
(露と落ち 露と消えにし わが身かな 難波の事も 夢のまた夢)
お読みになられた方はわかると思いますが、信ちゃんに採用される際の締め
ときは今 汗がしたたる 六月かな
は、光秀最後の連歌会での発句で、辞世の句のように伝わっている句。
(ときは今 天が下しる 五月かな)
これに掛けています。
つまり、この作品のプロットの根幹をなす
【光秀が秀吉に成り代わる】
ことが完成した表現だったわけです。
書き終わって
「何がが足りない」
と思っていたのです。
これでしたね。
伏線が回収されていなかった。
それも最重要なもの。
他はどうでもいいのです。
半兵衛の戦の神髄も、あればあったでよいのですが、この辞世の句の乗っ取りこそが重要だったのかな、と。
たった1行で表す。
これが重要だったなと。
首取り物語も設定はシンプルだったのですが、まにまにのこだわりで思わせぶりな伏線が多くなりすぎた。
これもストレスになったでしょうね。
わかりやすさが大変大事だと思い知らされたドラマでした。
っていうかまだのこり4話もあるww
超長編は最後まで読まないと気分が悪い。
それでいて最後が大したものでないと、やっぱり後悔する。
まにまにの作品はどうなんだろう。
そして皆様の作品は?
◇◇◇◇
書いていて楽しい作品しか書きたくない。
これじゃプロにはなれそうもない。
以前からそうでしたが、まにまにはこのところどんどんこんな気持ちが強くなっています。
でも
『読者には楽しんでもらいたい』
その狭間で苦労する。
これがWeb作家の常なのか?
最後まであがいていきます。
◇◇◇◇
読者ニーズ。
漫然とした言葉です。
どうすれば見つけられるか。
まにまには自分の読みたい「昔面白かったな~」というものを再現しました。
首取り物語は多くの歴史物や戦場ものの映画、ドラマ、マンガ、史実などなど。
これを【自分が面白いように脚色した】だけです。
ヲタク光秀の場合は、太閤立志伝という名作ゲームを元に、光秀っぽい奴がどう立ち回れば天下を『秀吉の代わりに』取ってしまえるか、というアイデアから生まれました。
早い話がこれも昔面白かった作品をベースとしている。
古い作品が多いので、若い人には新鮮に。
中高年には懐かしく、思えたのでしょう。
ですから
『ある作品群のファンを引き寄せる』
という観点からプロットを立てていくのもありかもしれませんね。
ただ、ありふれた、最近の作品をモチーフとしてしまうと、相当な変化がないと読んでいてチープに感じてしまうかも。
まにまには幼女戦記風の作品を書きたいとずっと考えてきました。
あのひねくれたインパクトのある主人公キャラも好きだし、航空魔導師の活躍する世界観も好き。
ですが書けないと思ったのは、あの二番煎じをして『自分が楽しいと思うか』と思ったら、やっぱりチープすぎると思ったのです。
それを克服するには、幼女戦記にないものをミックスすると。
そのシナジー効果を狙うしかないと。
現在のベースは大日本帝国と満州国。
でもこれだと世界観がわかる人も少ない。
というか、正史と間違った教育を受けているので、その認識を覆すのに文字数をかけないといけない。
ナーロッパ世界観のようにベースの認識を作家と読者がツーカーで共有できていないと文字数を割かねばならず、テンポが落ちる。
鉄血の海兵令嬢
なんかは、
悪役令嬢もの+海兵隊のイメージ。
で、すごくわかりやす。
これは両方のベースが多くの読者と認識を共有できたから。
こんなシナジー効果を探すと、そこに新たなる読者ニーズを探し出せるのだと思います。
さて、まにまには航空魔導師もの+○○。
何をミックスするかな?
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