第77話:カクヨムコンについて⑤。キャラを立てる。テーマが先か?

 カクヨムコンだけに限らず、Web小説、いやすべての小説で言えることかと思いますが、


『キャラがどれだけ面白いか』


 これでその作品の価値が決まると思います。


 カクヨムコンの受賞作品を読めばそれはわかると思います。

 非常にキャラが立っている。


 そのキャラ立ちは、主人公だけの魅力でなはい。

 周りのキャラがあってこそなのだと思います。

 違うものもありますが。


 例:蜘蛛ですが何か。とか、老後に備えて異世界で金貨8万枚を貯めます。とか。


 あれはキャラが強烈に立っており、そのモノローグで物語が進行しますね。

 これは多分ですが


『何かを達成するために四苦八苦する。もしくは解決する過程がものすごく面白く書かれている』


 からだと思います。


 この要素も重要でしょう。


 何をするでもなくスローライフする作品もありますが、キャラを魅せるのにはすこし制約があるかも。


「まったりする」


 やっぱりこれに対する向き合い方でキャラを立てるのもありですね。

 例:ゾン100


 あれはゾンビになるまでの時間と向き合い方を正反対に描いています。

 そこにキャラ立ちが明確にできる設定が生まれる。


『短い一生をどう生きるか』


 という高尚なものを、主人公が明確な目的をもって向き合って行動する。

 ここに面白さが出てくる。



 何が言いたいかというと、あるテーマを決めたらそれを生かすための『キャラを作る』ことで初めてキャラが立ってくるということ。


 キャラありきではありますが、『テーマありき』でもあるわけなのかな?


 それがないと背骨が通っていない作品にあるかと思います。


 首取り物語の場合は

「弱小国衆がどんなチートを使えば有名戦国武将を撃退できるか」


 こういうテーマでした。

 途中から南蛮まで広げてしまって、まにまにの筆力では収拾がつかなくまりました。


 ヲタク光秀は

「戦国時代でヲタク生活を取り戻すには?」


 というもの。


 こういった明確な


『主人公の意思』


 がないとつまらない作品となりそう。


 ◇◇◇◇


 今回のカクヨムコン9には間に合わないかもですが、まにまにの次回作は多分


『ラバウル魔道師空戦録』


 となると思います。


 これはまにまにの小学生のころからの空想場所です。

 いろいろとやりたいことがある。

 現在、そこで『生き残る』主人公のキャラ立ちを考えています。


 そのためにはどの時点から主人公が活躍し始めるか。

 最終段階でどうになるか。


 できればもう一つの遊び場である満州。

 それもソ連軍が中立条約を破って侵攻してきたのをぶっ潰すとこまでもっていきたい。


 そのための主人公の設定を考えています。


 この設定でテーマを何にすれば面白い『読者ニーズに沿った』それでいて『自分が書きたい物語』へ寄せていく設定を考えており。


 この段階ですでにキャッチコピーを考え始めています。

 そうしないと


『その物語の面白さ』


 が伝わらない。


 プロット以前の問題ですね。


 テーマが先か。

 主人公が先か。


 最近は明らかにテーマが先、と考えるようになってきました。


 生き生きしている主人公が書きたい。

 そのためのテーマ。


 こう考えてきましたが、テーマを魅せるための主人公なのかな?

 その状況下でどんな行動をとれば面白いか。


『異世界おじさん』の面白さは、銅貨3枚で売られるほど悲惨な異世界生活をどう感じていたか。

 その適応ぶりを一般常識人とのギャップというテーマをもとに、あのすごいキャラが出来上がっている気がします。



「自分だったらどうするか」

 ここから考えるのもいいですね。


 それをどうかわすか。


 あれです。


「○○、お前は首だ!」

「婚約破棄する!」


 読者は、この冒頭は飽きているけど、


『主人公がこの状況をいかに逆転するか』

『受け答えするか』


 これを待っている。

 これに応えねば。


 最近はやりの配信物はどちらだろう?


『主人公の破天荒な行動にリスナーがどう反応するか』


 こっちなのかもしれない。


 今までと逆の流れになっている気もする。


『リスナーの反応』

 を楽しむ。


 それを楽しめるテーマ。

 これに沿った主人公造形。


 こんなところでしょうか。


 そうなると地獄の一丁目のラバウルで、どう楽しむ主人公なら読者が楽しめるか。


 こう考えていけばいいのかも。


 ◇◇◇◇


 昨日のレッサー教徒のミサにおいて司祭はこうおっしゃりました。

(初枝れんげ先生ww)


「新しいジャンルが生まれるということは作家が何人も可能性を試した結果だ」


 自分の書きたいものを書くのはいいです。

 でもウケを狙って書くならば、ある程度流行りに寄せていかねばならない。


『ラバウル魔導師空戦録』


 も、幼女戦記風にすればウケる可能性は高くなる。

 でもなんか違うんですよね。

 自分が書きたい方向性は。


 テーマがなんか違う。


 カルロ・ゼン先生は「リリカルなのはAnother~Fucking Great!」の延長線だ言ったとかで。


 こういったテーマというか設定?

 これの合成でもある程度、新ジャンルが日の目を見るのかも。

『オタ系一般人だけどアーミー系』

 これをヲタ系ではなくした。


 あの性格破綻者があの姿で地獄の戦場でどうしたくなるか。

 ここから考え始めた気がする。


 ちょっと違うだけで変わりますね。


 ということで料理の方向性を考えて、ニヤニヤしております。



 取り留めない話になりました。

 こういうのはエッセイに書かなければですが、これも初心者向けなのかもと考えこちらに書きました。


 ではでは。


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