colorful complete.

作品名:colorful complete.

https://kakuyomu.jp/works/16816700426559070375


著者:雪桜


評価:☆☆☆☆


感想:

 タイトルは、【色】というキーワードに引き込まれるものがあります。

 少年が売っている【色】とは何なのか、読者の興味をそそります。

 また、complete.という単語には、物語の結末に関する伏線や意味があるのではないかと予想させます。


 キャッチコピーは、タイトルと連動して効果的です。

 17歳という若さで裏社会に足を踏み入れている少年の姿が浮かびます。

 また、今日もという言葉には、彼の日常がどれほど危険で退屈で孤独なものなのかが感じられます。


 あらすじは、主人公である誠司と彩葉の関係性や背景を端的に紹介しています。

 母親の再婚で兄弟になった二人が、どんな出会いや衝突を経験するのかが気になります。

 また、彩葉が売っている【色】が何を意味するのか、どんな裏社会に関わっているのか、どうしてそんなことをしているのかなど、謎が多く提示されています。

 物語のジャンルも明確に示されており、読者の期待を高めます。


 ただし、あらすじは少し長すぎると感じました。

 もう少し簡潔にまとめることができれば、よりインパクトが増すと思います。

 例えば、「俺の色、売ってあげる」というセリフは必要でしょうか?彩葉が【色】を売っていることはキャッチコピーで伝わっていますし、このセリフは物語の中で使われる方が効果的ではないでしょうか?また、「明るい日常に潜む翳り。深まる謎。」という文も冗長です。

 これらを削除するだけでも、あらすじはスッキリします。


修正案:

タイトル

「【色】を売る兄弟」

「裏社会の【色】」


キャッチコピー

「17歳。高校生。少年は裏社会で【色】を売る。その理由は――」

「17歳。高校生。少年は今日も【色】を売る。新しくできた兄はそれを知っているか?」


あらすじ

「17歳の高校生・誠司は、母親の再婚で新しくできた兄・彩葉と暮らし始める。

だが、彩葉は裏社会で【色】と呼ばれる謎の商品を売っていた。

彩葉が売っている【色】とは何なのか?誠司は兄として彩葉に接することができるのか?これは、全く正反対の二人が義兄弟になることで始まる【色】を巡るクライム・サスペンス。」


現在のタイトルは、物語の内容やジャンルが伝わりにくいと思います。タイトルは読者の興味を引くだけでなく、物語のテーマやモチーフを表現するものであるべきです。


この物語の場合、【色】というキーワードが重要な役割を果たしているようですので、それをタイトルに入れると良いでしょう。

また、兄弟という関係性や裏社会という舞台も物語の特徴となっていますので、それらもタイトルに反映させると良いでしょう。


次に、現在のキャッチコピーは、物語の主人公や状況を端的に表していますが、物語の魅力や問題点を示していません。

キャッチコピーは、読者に物語に対する期待感や興味を持たせるものであるべきです。


この物語の場合、主人公が裏社会で【色】を売っている理由や目的、兄弟としてどう接するかなどが物語の魅力や問題点となっていますので、それらをキャッチコピーに入れると良いでしょう。


最後に、あらすじについてですが、現在のあらすじは、物語の登場人物や展開を詳しく紹介していますが、長すぎて読みづらいと感じます。

あらすじは、読者に物語の概要や雰囲気を伝えるものであるべきです。


この物語の場合、主人公と兄弟という関係性や裏社会で【色】を売っていることなどが重要なポイントですので、それらを中心に簡潔にまとめると良いでしょう。


小説のタイトルやキャッチコピー、あらすじは、物語の顔とも言えます。読者に物語に対する興味や期待感を持たせることができれば、作品の魅力も伝わりやすくなります。

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