第33話 こりゃまたヘビーだ

三年の体育は選択になる。一期の選択肢、⓵マット なしすぎる。後転からできない。⓶陸上 なし。100メートルぎり10秒切ったぐらい。⓷ダンス。

はい清々しいほどの消去法。いやでもダンス楽しい。家でも練習できるし(さっき初めて家で練習した不真面目代表)、曲選べるし(ヘビーローテーション)、授業やった分だけ仕上がっていくし(陸上とマットはどれだけ頑張っても進展がない。報われぬ恋)。

そして明日はステップの実技テストがあるのです。

はい清々しいほどの王手チェックメイト。お察しだと思うけど、私は頭で考えすぎて脳がパンクするタイプの運動音痴。「この時足閉じてるってことはこの時点で膝を曲げて、その時に足首をちょっとひねって、ダウンのリズムは止めないで、手は足が開いた時に引き上げるから…はぁ?!プシュー」。もう本当にチャールストンが無理すぎる。風呂入ったのに靴下履いてYouTube凝視して練習。20分の格闘の末、絶対違う何かが完成。先生がなんと言おうと、これはサウスカロライナの海辺の街なんだよっ。

ていうか青も奈恵も小麦もそんな運動できなくていいと思うんだよ。他にできることありまくるんだからよ。15%づつくらい分けて欲しい。どうやって割合出してんのかは知らないけど。ていうかもらえなくてもいいよ。全員私と同じくらい運動音痴になればいいのに(過激派)。

あ、部活動対抗リレーはリビアの過激派から騙し取ったプルトニウムを積んで走った。白衣を買って着たのだが、給食用の白衣しか売ってなかったからおばあちゃんに袖直してもらった。感謝。ちゃんと背中に放射性標識のマークを描いたら奈恵にダサいって言われた。ちゃうねん。ドクは誰も見てないのに、ていうか見られたら困るのにデカデカと馬鹿正直に何も考えずに着るのがカッコいいんよ。バックトゥーザ・フューチャー観ろよ。

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