レベリングキャンセル。 〜レベルがキャンセルされ続けてレベルが上がらないゴミ性能の代わりに、チートスキルが貰える性能で成り上がりな件〜
白咲焰夜
序章 第1話 〜プロローグ〜
「いい天気だなぁ〜。」
俺の名前は……
今月は8月。本来ならば夏休みだが……どうやら、強制参加型、VRMMOの扱い方の授業をするらしい。正直言って……地獄だ。
窓を覗くと……空は、真っ青で太陽が窓越しなのに眩しい。しかも、教室はクーラーがないので暑い。
そんなこんなで、授業が無駄にダラダラと進んでいた……が、突然起こった現象で……教室の床が、光り出した。
「み、みんな!! あ、慌てちゃダメですよ!!」
と、先生が慌てながらも生徒達を落ち着かせようとする。
いや、あんたが落ち着けよ。とツッコミしたかったが……そんな事を言える状態じゃない。
…………一体、何が起こってるんだ?
次の瞬間……光に包まれながら、何処かに連れて行かれた。
そして、光が収まって目を開くと……
教室に居たのに……まるで、光が差し込んでる王宮の中に居た。
……元の世界も晴れだったが、異世界の方が晴れ……と、言うより晴天だった。
「お待ちしておりました!!
勇者様……その御一行様……!!」
なんだ? 何が起こってんだ?
「勇者様……御一行様……。
お力をお貸しください。」
なんか、嫌な予感しかない。
気のせいか……?
「それでは……名前とスキルをお配りしますね…。」
また、再度……床が光り、光り終わったら……どうやら、何かが見えるデバイスが目の前に浮き上がっていた。
それを取って、画面をタップするとステータス表示されていた。
〜ステータス一覧〜
名前 ゼロ=ローズ・グランズドリー
Lv.1
筋力:Z
体力:Z
知力:ZZ
魔力:Z
速力:ZZ
運勢:SS
スキル:【レベリングキャンセル】
〜スキル説明〜
【レベリングキャンセル】……レベルが上がる事自体を破棄するスキル。
〜終わり〜
━━━━なんだこれ……。俺のステータス……終わってんじゃん……。
「あら、
『えぇ〜……。嘘だろ〜……。』
と俺は、思いながら連れて行かれる。
「痛てぇ……。」
投げ捨てるように……街と言うか、王都らしきものから俺を外に出した。
つまり、この状態の事を追放と言うんだろう。
「出でけ!! この弱者め!!」
と言いながら……扉を閉めた。
「痛てて……。扱い荒すぎるだろ。」
そして、周りの景色を見たが……日が当たらないぐらい木々達が立っていた。
その際に気づいたことがあった。
「これ。絶対に猛獣が居るやつじゃん。
死んだわ……。」
この先に何が待っているんだろう。
もしかしたら、死かもしれないな。
とりあえず……生きていればそれでいい。
だから、生活が楽になるまで……サバイバルするか!! しかも、俺は幼少期にサバイバルをしてたしなぁ〜。何とかなるだろう。うん。
だが、そのサバイバル中に……色々と起こる出来事をゼロは知らないまま……旅に出るのだった。
一体、どうなるかは……神のみぞ知るセカイだった。
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