明日に向かって不貞寝
綾繁 忍
2023年3月28日(火)『日記の価値は』
日記の書き出しというのは何としてでも個性的にしたい、ここは小説でいうところの掴みパートの部分なので非常に重要でありこれからどのような日記が展開されるのかをここで詳らかにすることがリーダビリティにもつながるのだという理屈はわかるのですが、そういうことは難しいのでやりません。そういうことを考えるから日記は続かないのだ。そういうことを考えなくとも続かないかもしれないけども。
そもそも日々のあれこれという極めてプライベートなことを思想も含めて他人様に向けて公開するというのは随分と精神的な露出趣味というか、いうなればここにわざわざ見に来ているようなそこのアナタ、そうあなたです、マジでありがとう、あなた達はそのような精神的な露出趣味をあえて見に来るような人種であり、これはもはや精神的な覗き趣味とでもいうようなもので、ともすればここは変人と変人が行き交う交差点のようなものなのであります。
翻って私自身の身の回りを考えてみれば、おそらく日常的にカクヨムにアクセスして投稿している人というのはほとんど心当たりがなく、隠しているとしてもその気配すらなく、その中で更に小説を書かずにエッセイ・ノンフィクションタグを使っている人というのはほぼ絶無であり、ここで出会えたアナタに私は感謝したいのです。
文章を書くというのは変人でもなければ金をもらって初めてイヤイヤ頑張るような行為であって、限りある人生の限りある時間を文章書きに消費するなどというのは一般人からすると「奇特な方ですね」と言われてしまう振る舞いかとは思いますが、だからこそ、だからこそですね、ここに何らかの震源地があると私は言いたい。
こんな私でも昼の時間は至って真面目なサラリーマン戦士なのですが、焼ききれそうな脳を何とかなだめながら聞いた話によれば新しいものは異質なもの同士のネットワークによって生み出されるようです。ビバ異質。ハレルヤ変人。ここには変な人がたくさんいてネットワークの機能もあるぞ。我々の勝利だ。
というわけで日記でした。日記とは何なのか、よくわかりましたね。Bye。
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