うさぎさん 秘密を知る
「さてさて 何から話そうか・・・
ん~~ そうだなぁ
とりあえずこの大樹じゃな。」
そういうとニーズヘッグは天を突きさすように佇む大樹を見上げる。
つられて見上げたうさぎさん。
その大きすぎる大樹を見上げるには小さすぎるゆえかそのまま後ろに転
ぶ、少しぱちくりしてから跳ね起き自分よりも大きな竜を見上げるとにっこり。
「ふふふ まずはこの樹は世界樹という世界を支えるために存在する世界の根源の一つじゃ。
ほかにも根源があるが・・・・・話すのが面倒だから置いとくとしよう。」
うさぎさん思わずズッコケる。
不思議そうにみてくるニーズヘッグにあんたが変に溜めるからと見るがどこ吹く風と話が続く
「世界樹の根源とは植物や生物、大地に根付くモノを生かすための力
~生命力~ なんて言われている。
・・・・それがなくなると、木に栄養が往かなくなり次いですべてが枯れてゆく。それにより食べ物がなくなり残りのモノが倒れ地上に血と肉が転がる。
同時に世界樹とつながっている根の先にある悪魔が無尽蔵に昇ってくる。
世界の崩壊とはいかぬがそれはそれは残酷な世界が一時とは言え続くことになる。」
そこまで聞いて首をかしげるうさぎさん。
なんでだろうとしろいモフモフが首をよこにかしげる。
「不思議そうじゃのう
ん~~ あ~~ なぜそうなるとわかっているのか…か?
え~~とじゃな……それを観たからじゃよ実際に。
うむ ちょっとやらかしての~ はっはっはっは
いや~ あの時はちょっと若くてのやんちゃ盛りだったからの!!
・・・・・・・・・」
なにか冷たい空気が流れ、うさぎさんの眼が少し細められる。
もちろん視線の先はニーズヘッグなのだが、顔を横に向け目を合わせないようにしているがその額に光る冷や汗を見逃さない。
「なんじゃ!その目は!!もういいではないか!!
既に1万年前のことじゃし!!神にもあほ程絞られたんじゃ!!
もう!!時効じゃ!!」
腕を腰にあて堂々と宣言をする姿は滑稽と言ってもいい。
神様も呆れているだろう。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます