あ
警察が帰るとすぐに自転車で、失踪前小山で遊んでいた仲のいいCの家に行きました。Cは私を見ると安堵し、「やばくね?あいつら行方不明?」と言いました。私も不安感で一杯になり居ても立っても居られなくなりました。そこでCと、Bの家に行きました。Bの母親が出てきましたが、目は赤く腫れており、これから捜索隊で〇〇様と周辺の山林を調べに行くところだと述べました。捜索隊に混ざりたいと私とCで言いましたがBの母親は危ないからダメだと私とCに話しました。
BはAと不良仲間であり、どちらかの家に泊まることも多く、普段から帰りも遅かったためBの両親はいち早く寝てしまったといいます。しかし今朝方Aの両親から電話があり双方家に帰ってないことに気づき朝8時頃警察に失踪届を出したようです。Bの母親もその事を相当悔やんでおり、周りの人に怒鳴られ、責められている姿は見ていられませんでした。
その日の17時ごろから〇〇様と周辺の山林で捜索が行われました。そしてBに関しては〇〇様西南の山林を40メートルほど登った斜面に倒れていたのが見つかりました。幸い大きな怪我はなく擦り傷と大きなたんこぶができていたくらいです。しかしそのあと続けられた捜索では遂にAは見つかりませんでした。
2日後、私とCはBのお見舞いに行くことにしました。Bは学校には来てませんでしたが家にいるようで学校が終わった後、適当に買ったお菓子を持って彼の家に行きました。
インターホンを押すと「あ、〇〇(私の名前)とCじゃん!」と拍子抜けするくらい元気なBが出てきました。「ゲームやる?」とリビングに案内してくれたのでお菓子を開けて3人ゲームをしました。Bの頭にはガーゼが貼ってありましたが痛みも引いているようでした。
少しして「Aと遊んでた日どうしたの?」とCが目も見ずに聞くと、Bは「うーん、よく覚えてないんだけど夢だったのかな」と何があったかを話し始めました。
「みんなと遊んでた後家帰りたくなかったからエアガンをさ、それもガス使うやつ、手に入れたからAに見せびらかしてたらあいつも持ってて、なんか缶でも立てて打とうぜってなったんだ」
「何時くらい?」
「分かんないけどもう真っ暗、知らないおじさんにに怒られたけど反対側まで移動して隠れてた」
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