32 目覚めを待つ四半刻

目を覚ますと、思いを寄せる先輩がタバコを燻らせ、俺の顔を覗いていた。

どうやら過労で倒れた俺の見舞いにきたらしい。

先輩は俺に労いの言葉を掛け仕事に戻ってしまった。

心臓を落ち着かせて辺りを見渡すと、近くにある灰皿に目がつく。

先輩の口紅がついた数本の吸い殻を見て、胸が甘く高鳴った。


2023/01/15 Twitterにて投稿

2023/02/06 Twitterにて再掲

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