#1
俺の名前は山田賢太郎、アニメ評論家だ。
いや、別にただ家で引きこもってアニメを見ているのではなく、しっかりと評価しているのだ。
今日は久しぶりに外に出ようと思っている。
なぜなら今日は、アニメ「あのバスみたいな世界にお祝いを!」のイベントが遠く離れた東京であるからだ!
アニメ評論家の俺はもちろん、原作のラノベも全部買ってるし、漫画も、アニメDVDも今度の映画の前売り券もフィギアも全部持っている。
「お買い上げありがとうございました~。」
そして今、遠く離れた(俺にとっての)魔境!東京秋葉原に来ている!
「いやぁ限定フィギア、ウォズのスペシャルバージョン×3!早く部屋に飾りたい!あとの二つは2倍の値段にして売る!グへへへへ…」
と、その時、俺のスマホに通知が届いた。
俺のスマホに通知なんて、何週間ぶりだ?どうせニュースとかだろ?
まぁ、案の定ニュースだったのだけど。
“沖縄行きの飛行機、東京上空でネジ外れる。”
へぇ、なかなか危ない事件だな。
記事を見る限り飛行機は10分前に羽田空港に不時着したらしい。
けが人は出なかった。
この時の俺はまさかこのニュースが自分の運命を大きく変えうる大事件になるだなんて、夢にも思っていなかった。
「おい!なんだあれ!」
周りがやけに騒がしい、みんな上を向いてなんか叫んでるけどどうしたんだ?
「いったい、空に何があるんだ…え!?」
上空から太陽に反射して強い光を出しながら落ちてくる物体がある!!
あれ?なんか、俺のほうに落ちてきているような…
次の瞬間、俺の視界は暗くなった
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