レインジャーと紅いヒール

突如と必然の海 回復と負傷の代償

絵に眩み 涙が火を消す

孤独の中 冷える頬に 

揺れる大地 霧雨の夜

辿る歴史 覚悟できない


儘 すでに愚かの果てにいるのは

知っていても解りたくない

不完全な条理が紅く空を染めたければ

ヒールになる 僕だけを失えよ


流れる青 緑になる

轟音の中に声が聞こえて 

空耳 波にさらわれる

誰と分かり合えば

誰を傷付けるのか

春の風はただ癖を撫でてた


誰のことも穿つことは出来ないのだから

強さを見極められる目を

不完全な善意がチャンスを奪いたければ

僕の盾だけを壊していく


存在が揺蕩う 昼夜のアシンメトリ

藍色が深くなる真実

それをなぞれば

いきてるだけを笑いたくなった


だから走る なんの疑問も抱かない儘

掴み得なかったもの捜す

不完全な僕が不完全な君と手を取り

生きたい誰も知らなくていい

―――――――――――――――――――――

 自然と社会の境目に生きる少年たち が、不完全な条理に抗いながら生きていこうとする物語。

 ダークヒーローという意味のヒー ル、回復の意味のヒールを歌詞に織り込んだ。

 いつもよりも自然の風や水の音を多めに入れて楽器はピアノとヴァイオリンだけに。メロディの冷たさに壮大なストリングスの響きが活きる世界観ある楽曲に仕上がりました。


 レインジャーは徘徊者の意。

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