第4話 犭咼殃

ー序ー


特定する場所がナイ。



記録に残さナイ。


残さナイから

きっと知ラナイ。


誰も言わない。


それでも


覚えてイナイ?


探さないのが一番イイ。


知らなければ

シラレナイ。


気づかれてはイケナイ。



ナニ、ニ?


小さな約束を守るだけ。

持っていかれる、ことはない。


・・・はず。


たぶん。


これは

なのだ。





実話ー


もともとの話を

そのまま聞かせるわけにはいかない。


聞いてしまえば。

アレは必ず来る。



だからこそ

地名は聞かない考えナイ。


目も合わせナイ。


見てはイケナイもの。









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