-4ノ追ー




「奇妙な物語」系や怖い方面のドラマだとすれば

この辺りで 話は終わるだろう。


これは まだ先がある。


ここから 写真の現像に出した

3人目となる彼女からは

細かい話が伝わっていない。


とても冷静でいられる状態ではなかったのだろう。

店主等の証言も含め、大まかな流れで 説明する。


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現像したカメラ屋の店主ー


客から預かった写真には

時折

「写ってはイケナイモノ」が映り込んでいる。


長年こういう仕事をしていれば

そんな話も何度か耳にする。


カメラ屋の店主自身も

「あれ?」

そんな風に思う「アヤシイ」写真にも

遭遇したことはあるのだ。

たいていは

「ちょっとフィルムが感光してー」

などと言いつつ

そこだけ写真を渡さない。

客も

そんなこともある、と納得する。

フィルムの扱いに失敗することの多い時代だ。




だが この写真は違う。


「存在してはいけない写真」


現像できなかったと渡さずに済むレベルではない。

フィルムと写真。

両方をお祓いに出すことにした。


扱って

気が付いた店主もタダでは済まない。



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