異世界転生した僕たちは、世界を救うために戦う

雪葉深玖楼

第1話

俺、夏咲結太は高校3年生。

このまま、高校を無事に卒業できると思ったけど、その夢は儚くちぎれた。

あの事件が全ての原因だった。

あれは確か冬休みの真っ只中、クリスマスイブ当日だった。

イルミネーションが綺麗でさまざまな店でクリスマスソングが絶え間ず流れていた。

友達と遊び疲れた帰り道、目の前の歩道で車を気にせずに歩道を歩いている1人の男の子がいた。

手にはクリスマスケーキの箱があった。

しかしここで右折しようとするトラックがやってきた。

俺は、バックを歩道に置き走り出す。

陸上部だからなのか、余裕を持って男の子を突き飛ばし、俺は巻き添えを食らう覚悟をした。

そして、あっけなくトラックに轢かれ、俺は死んだ。

この先訪れる未来に、幸せなど明るい生活などあるはずがなかった。

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