ヤクザから主婦へ転身したぜ!

第1話 嘘

−−−学校−−−


「ねえ聞いて!〇〇くんがね!昨日好きだよって言ってくれてえそれでねー好きな人がいるんだあていったあ!」


「ええー!すごーい」

(嘘って知ってるよ。だって〇〇くん昨日私に告白してきたし。もち断ったけど。)


別の時


「ねえねえ聞いて!うちのお父様ね!めちゃ怖い〇〇組のヤクザの組長なの!」


「えっ凄い!めっちゃ偉い人じゃん!」

(そんな訳あるか!だって私が日本のヤクザ牛耳ってんだから。そんなやつ知らん。)


またまた別の時


「私ねえ、〇〇くんと昨日ヤっちゃった☆」


「えっあの人と!?」

(嘘。昨日そいつに言い寄られてめんどくて始末したからそいつもういないわ。ごめん。)


僕は嘘をついて生きている。だってそうしないと生きていけないじゃない。好きなもの嫌いなものから始まり一人称までもだ。たとえお母さんだとしても、それは変わらない。そう思っていたのに、まさかそうじゃなくなる日が来るなんて。その日はよく晴れた日だった。


ーーー私は自殺しようと思っていた。



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