見当違い

「お前この日空いてる? 空いてるよね、いつも暇だって言ってるし」

「え」

「コラボで商品売り出したんだ、俺の好きなアニメ。でも数量限定のモノだからさー、着いてきて?」

「……じゃあ、助けろ俺を!」

友達が、屋上の手すりにぶらさがりながら叫んだ。


あ、故意じゃないのね。良かった。

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